川ちゃんの「カンボジア生活日記」
「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。
地雷撤去人、サン君。
3月30日(日)
先日、またも地雷原に行って参りました。 現在CSHDが手掛けている地雷原はシェムリアップから車で約3時間で行けちゃうのでこれ幸いにチャンスがあれば行っちゃいたい私。
というのも、前回ご一緒したシュン君&ミナ子ちゃんご夫婦から、
「暑い中、更に暑くて重いプロテクターを付けて、地雷原で頑張っているメンバーの為に、次に地雷原に行く時に冷たいジュースを差し入れしてあげてください。」
と、お金を預かっていたのです。途中でお店に寄り、冷たいコーラを購入!!…のつもりが、アイスボックスを開けると、
あ、あれ…ジュース、数本しか入っていない… がび~ん。
ということで、仕方なく冷えていないコーラをダースで購入。
でもたとえぬるくても、炭酸のシュワシュワは炎天下の中で作業をする彼らには心地良いらしく、
「は~、生き返った~」(と言ってるかどうかはわかりませんが)という笑顔で、嬉しそうに飲んでくれました。
ありがとう、シュン君、ミナ子ちゃん。
本日も颯爽と地雷撤去作業に勤しむスタッフ達。さっきまで笑顔でコーラを飲みながら携帯をいじっていた若くてかわゆい女の子も、ヘルメットを被ってプロテクターを付け、金属探知機を扱い始めると、合掌したくなるくらい神々しく見えてしまうのです。洗練された動きに無駄な動作など無く、表情は真剣そのもの。凄い集中力なのでしょうね。
さて、そうこうしているうちにアキラさんが私を呼んでいる。すぐ近くの村に住む人から電話が入ったらしく、不発弾を見つけたので処理して欲しい、とのこと。もちろん私も同行させてもらいました。
軽トラで10分ほど走った村に到着すると村人に案内された空き地の真ん中に不発弾が。
その不発弾を爆破処理するために場所を移動。拡声器で周囲に注意を呼びかけ、リモコン操作で爆破します。
ドーン!!と大きな音がして、爆破処理は無事終了。爆破跡を見せてもらいに現場に向かうと…
うわっ、凄い穴。畑を耕そうとしてもしも間違えて不発弾を叩いちゃったら、こんな大きな爆発、想像するだけでゾッとします。
この爆破処理の最中、最初から最後まで傍にいていろいろ説明してくれたサン君という若いスタッフ。
CSHDでディマイナー(地雷撤去人)を始めて、2年だそう。
「このお仕事は好きですか?」と聞いてみると笑顔満面で「YES!!」
「この仕事がしたかったんだ。1年間、オフィスで訓練を受けて、やっとディマイナーになれたんだよ。」
でも、どうしてディマイナー?暑いし、きついし、地雷原で泊まり込みの作業だから家にもなかなか帰れないし、家族との絆を大切にするカンボジア人にとって、それはやはり寂しいでしょう? それに、何よりも怖くない??
実はサン君、子供の頃、家が貧しくて学校に行けなかったのだそう。でも、勉強がしたくて、学校に行きたくて、
アキラさんのことを噂に聞いて、勇気を出して自分の住んでいた村から何時間もかけて歩いてシェムリアップのアキラさんを訪ね、アキラさんの所で生活させてくれるよう、お願いしたのだそう。
それをアキラさんは快く承諾してくれ、アキラさんの自宅にアキラさんの家族と住ませ、学校に通わせてくれたのだとか。
「アキラさんは素晴らしい人。子供の頃からずっとアキラさんの手助けがしたかった。だから今、CSHDのディマイナーになれて、彼の助けになることができるのが凄く嬉しい。」
アキラさん、引き取った子供たちに、素晴らしい愛情をかけて育てているのですね。アキラさんの話をしている時のサン君、ニコニコと本当に嬉しそう。アキラさんのことを心から誇りに思っているのね。
幼い子供が、たった一人でアキラさんを訪ね、ここに置いてくださいとお願いする。学校に行かせてくださいって。どんなに勇気がいったでしょうね。そんな子供を暖かく迎え入れるアキラさんの心の大きさ。優しさ。なかなかできることではないでしょう。
う、どうしよう、そんな話、実際に本人から聞いちゃったら感動し過ぎて泣きそうだよ、ワタシ。
そんなこんなで不発弾処理も無事終了し、地雷原に戻ると、アキラさんがみんなを集めてミーティングが始まった。
地雷原ではキリリとしたオーラに包まれ、迫力のあるアキラさんの姿が、先程サン君から聞いた話と合わさり、なんだか本当に神様に見えてしまうのでした。
現在21歳のサン君。ニコニコ笑顔の好青年。 アキラさんと、リーダーのサンボーさん。
CSHDのディマイナー、全員集合
また冷たい飲み物を差し入れに持って来るから、みんな頑張ってね。カンボジアの未来を担っている素晴らしい若者たち。本当に頭が下がります。
今回地雷原に同行してくれた私の友人が、履いていた地下足袋をサン君にプレゼント。本当はディマイナーの一人であるポーイ君(彼も幼い時にアキラさんに引き取られ、育てられた子供の一人)が欲しがっていたのだけど、サイズが合わなくて泣く泣く断念。サン君、ラッキー。 みたいな。
白い地下足袋を履いて決めポーズ。 大切な地下足袋をありがとう。砂漠植林のエキスパート、ませりん。
あ、昨日はアキラ地雷博物館の受付嬢であるCHANDYの結婚式でした。
キレイにお化粧して、どこかの国の王妃様みたいになって出迎えてくれました。お幸せにね。
新郎新婦とBILLさんJILLさんご夫婦。
後継者募集中!
お問い合わせはメールにてお願い致します。(lazymihoko@gmail.com)
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2014/03/30(日) 18:13:22
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本日のお客様
3月17日(月)
本日はとてもたくさんの方に博物館に来ていただきました。
午前中はとくに盛況(?)で、スタディーツアーや、一般のツアーの方、個人で来られている方などが重なり、ご案内はおろかお話すらできない方もたくさんいて、非常に残念でした。
朝一番に来られたのカンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)のスタディーツアーで来られたみなさん。参加者のほとんどが大学生でしたが、一人だけ中学生の男の子もいました。
お疲れのところ、朝早くからお越しいただきありがとうざいました
CMCのみなさんと重なる感じでお越しいただいたのがJAEFのスタディーツアーのみなさん。
一番忙しい時間帯だったので、バタバタしてしまってごめんなさいね。
そして間髪入れずIPU・環太平洋大学の国際ボランティアサークル「TSUNAGU」のみなさん。
藤島誠人さん、大谷洋貴さん、藤中咲紀さん、黒川果恵さん。
そしてHISの「かものはしプロジェクト ボランティアツアー」のみなさん。
滞在時間があまり取れず、短いご案内しかできませんでしたがしっかり聞いてくれてありがとう。
このあたりでお昼になり、少し落ち着きました。その間に川広さんのお友達であり、もう何回もカンボジアに来ていらっしゃる後藤さんというご夫妻が博物館にお越しくださり、念願の対面を果たしました。あ、そうです。今日はツアーの方以外にも、川広さんのお友達も2組も来てくださったんです。1組はその後藤さん夫妻。
もう1組は福岡の稲田さん。 シェムリアップにある$1カレーのお店のオーナーです。
あの、夏バテするとまず食べたくなる日本のカレーが1杯でたったの$1! 嬉しすぎるこのお店。川広さんに連れて行ってもらって以来、方向音痴の私は道がわからなくて行ってませんが、カンボジアはこれから本格的な夏を迎え、バテバテもさらに進むだろうと思われるので、地図など見ながら思い出して行ってみよう。 と、心新たにするのでした。
いや、本当に私、カンボジアの暑さにやられて食欲がどうしても出なくて、スープ麺しか食べれなくなったりが結構あるのですが、日本人て不思議で、そういう時ってむしょうに日本のカレーが食べたくなりません?$1カレーの店、まことありがたい存在です。
この稲田さんという方は昨年のアキラさんの福岡の講演会でも非常に協力してくださり、厚いおもてなしをしてくださった素晴らしい方だそうです。スタディーツアーと重なってしまったのでご挨拶しかできなかったのですが、ああ、ゆっくりお話しがしたかった。残念です。
お昼からは京都教育大学の二人組も。
安道さんと上野さん 2時間くらい滞在されてたかも。ありがとうございました。
そして、本日最後のお客様はボランティアプラットフォームのボランティアツアーのみなさんでした。
今日もとても暑い日だったのですっかりお疲れ。ありがとうございました。
6組しか撮影できませんでしたが、本当はもっと来てくださいました。
ご挨拶できなかった皆様、申し訳ございませんでした。
さて、またまたワンコネタですが、博物館にはいつ産まれたか子犬がたくさんいるのです。
私が初めて来た1月末の頃はまだまだ小さくて、私の姿を見るとギャンギャン鳴き叫びながら走って逃げられたものですが、(注:脅したり苛めたりしてませんよ。念のため。)今ではすっかり大きくなって、チビワンコどうしで遊んでるのを見てると「あらあら、それはちょっとやりすぎよ。」と仲裁に入りたくなるくらいのハードな遊びっぷりです。
たまに凄い悲鳴をあげている。 遊びにも手加減が必要よ。
私もよく鼻とか噛まれる。 チュウしてくれるんかと思いきや、がぶ。 みたいな。 痛い…。
ワンコやニャンコって本当かわゆいですよね。 見てるだけで癒される。
おとなしくしているとキリリとした立派なワンコ。
あ、あと別にどうでもいいことですが、私のかわゆいトマトちゃん、修理に出したらすっかりキレイになって戻って来ました。「TODAY」のシールははがされてましたが擦り傷もすっかり直り、割れたマフラーもちゃんと新しいものと交換されて。
あぁよかった。もう2度と転ばないようにしなければ。ふふ。
キレイになったトマトちゃん。う、うれしい。
夜は、後藤さん夫妻ほかシェムリアップ在住の方々と夜ごはん。
5人で飲み食いして$21だったでしょうか。安い!カンボジアの料理は非常に美味しく、しかも安いので朝起きた瞬間から「今日の夜は何食べようかな~」って感じです。
さぁ、明日は何食べようかな~。って、さっそく明日の食事かい!
2014/03/19(水) 14:20:19
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後継者募集中! 私の部屋大公開!!
3月15日(土)
突然ですが 私、焦っております。
博物館日本語ガイドの後継人が見つかっていないのです。そう、見つかる兆しすら見えていません。
私が「アキラ地雷博物館」でガイドを始めてまだまだ1ヶ月半しか経ってない。後継人なんてそんなに早く見つかるものではないので、まだ焦る必要はないのでしょうが、いやいやそれは1年以上滞在できればの話であって、私は7月いっぱいしかいられない身なので、それはやはり少し焦ってしまうわけです。
まぁ、いきなりすぐに見つかって、
「明日から一緒にガイドできます。期間は3か月なので、アナタより少し早く帰国することになりまぁす。」
とか言われても微妙に困るわけですけど。
でもそれはそれで楽しいかも。ふふ。 …いやいやそうじゃなく!
後継人のお話をすると興味深そうにしてる方もわりとたくさんいるのですが、そこからはなかなか進まないものです。
それはなぜか。
確かにいろいろ問題はありますよね。 仕事、お金、環境、etc.etc…。
さて、その中の一つとも思える「衣食住」の悩み!
とくに誰からもリクエストされておりませんが、その問題にお答えします!
でも「衣」はさほど問題ないですよね。夏服があればいいんですもの。こっちで買っても安いし♪ 「食」も旅行で来られた方はカンボジア料理の美味しさと安さはもうすでにわかってらっしゃることと思います。日本料理の店もあるわけで、これもそんなには問題ないかと。
実は、博物館でガイド中によく聞かれる質問。
「どこに住んでるんですか?」
あ。やっぱりそこ、気になります? ふ。 しめしめ。
それでは、妙齢(では既にないですが)な女性の自宅を大公開しちゃいます!
シェムリアップの賑やか通りから少し離れた場所になりますが、プサー・ルーのすぐ近く。
ゲストハウスを月借りしています。
本当はベッドが二つあったのですが、一人暮らしの身にはどうにもジャマなので撤去してもらいました。空いたスペースにゴザを敷いて、小さな机を置いてみた。
日本人はやはり床に座るスペースが欲しいものなのでした。
食事とパソコンはゴザスペースで
。
エアコンも付いてるし、天井にはファンも。テレビと小さな冷蔵庫も付いてます。
玄関スペース。手前右はクローゼット。いつもはドアは開けっ放しにしています。
意外と広い玄関スペースのおかげで開放感が広がる。
風が抜けて涼しいし、部屋もより一層明るくなりますからね。たまに覗かれちゃうけど。
ここはトイレとシャワー。もちろんホットシャワーです。
そして、小さなシンクも。自炊可能!
窓からは朝日が臨め、夕方はキレイな夕日を横目に見ながら帰宅ができます。
目覚ましかけなくても朝日で目が覚める シェムリアップの夕日って本当にキレイですよね。
そしてこれが私の住むゲストハウスの全貌。
これで一か月の家賃が$150。頼めば掃除も週2くらいでしてくれます。 むっちゃ安くないですか?
電気代は別だけど、そんなにかからないです。ちなみに先月の電気代は$22でした。
これはあくまでもゲストハウスの月借りなので、アパートとか探せばもっと安くありますよ。
さぁ、「住」の不安も無くなりましたね。
改めて、 後継者募集中です♪
川広さんや、歴代のガイドさんのように(もちろん私も)アキラさんに惚れ込んで、「何かアキラさんを助けることをしたい!」と思われる方、愛すべきカンボジアという国から地雷を無くす為に何かしたいと思われる方、または何か目的を持ってカンボジアで生活してみたいと思われる方。
是非! ご連絡くださいまし!
あ。余談ですが、私、結婚式の招待状をいただいたので本日、着ていくワンピースを探していろいろなお店を覗いてみたのですが、「アナタ
胸ガ小サイカラ
コッチノデザインノ方ガイイヨ」と言われ。まつ毛パーマなどをかけに行くと「アナタマツゲ
凄ク短イ
カラ、カールガワカリニクイヨ。」と言われ。 その時は「ふんふん。そうね。」って聞いていたけど、後で思い出したらなんだかあまりの悪気の無い正直さに笑いが出て来てしまいました。
と、いうわけでいつもの店の昼ビールで小さいお胸と短い睫毛に乾杯して帰宅の途についたのでした。ぷ。
今日も¢35昼ビール。
後継者募集中!
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2014/03/16(日) 02:13:45
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本日のお客様。 そして愛しのワンコ。
3月10日(月)
「本日のお客様」復活です。
しかし、今日はちょっとバタバタして、ですね。(←いきなり言い訳)
せっかくお越しいただいたのに他のお客様のご案内をしていたためお声をかけれなかったり、
次のお客様が待ってらっしゃったので慌てちゃって写真撮影ができなかったりで、
来館自体は10組くらいあったと思うのですが、残念ながら「本日のお客様」でご紹介できるのは
な、なんとまさかの4組だけなのです。あと、写真撮るのすっかり忘れてむっちゃ笑顔で自信満々にお見送りしちゃったりね。
あぁ、なんて手際の悪いワタシ!!
でも、ま、最初はこんなものでしょう。 そのうち慣れていけば良いわん、と、
一人でたくましく立ち直って、早速ご紹介しちゃいます
今朝一番に来られたお客様。ハッピーツアーの大学生のみなさん。スタディーツアーで来られました。
ハッピーツアーの学生さん達
宮崎県出身、現在お仕事でオマーンに在住の吉田秀一さん。 お話がはずみ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
アキラ・レストランで昼食ご馳走になりました。ありがとうございました。
吉田秀一さん。オマーンのお話、楽しかったです。
お泊りのシティG.Hで出会い、お越しいただいたみなさん
麦わら帽子がかわいかった。 シティG.Hの4人組。
ボランティア・プラットフォームのボランティアツアーでお越しいただいたみなさん。
寝不足を吹き飛ばす満面の笑顔でパチリ。ボラプラ参加のみなさん。
そして博物館で飼われている私の愛しいワンコ。初対面の時は吠えられちゃったりしたけれど最近では私の姿を見ると尻尾を振って寄って来てチュウなんてしてくれちゃいます。かわゆ過ぎる。 チュウのお礼に私はセッセとノミ取り作業に勤しむ。 あ、あとマッサージも喜びます。ふ。かわゆい。
ヘーンとかホーンとかって名前があるみたいなのだけど、私は勝手に「チャッピー」と「お母さん」って呼んでます。 いや、イメージがね、なんとなくね。
スレンダーなチャッピー。お耳がかわゆい。 子育て奮闘中のお母さん。
さて、わたくし、本日とうとうバイクでコケてしまいました。なんでシェムリアップって、夜はこんなに走りにくいのかなぁ、ライト点けたって全然見えやしない。 て思ってたら、 …ああ!街灯が無いんだわ!(←はよ気付け)
で、こけてしまったわけなのですが、私の大切なトマトちゃんに擦り傷がぁぁぁぁぁ~!!
軽傷と言えば軽傷だけど…
くぅう~ 凄いショック。 明日、チャッピー達に慰めてもらうことにしよう。
昨日、¢35の昼ビール飲んで飲めや歌えやして(歌ってはないけど)、ほろ酔いでトマトちゃんに乗って帰ったのがもう凄く昔のよう。 ほろ酔いなぐらいの方が上手に運転できるような気がするワタシ。
てゆうか、¢35ですよ、ジョッキ1杯35㌣! 市販の缶ビールより安いって、どういう仕組みなのかしら。
おもしろいですね、カンボジア。
至福の時間、昼ビール。 ユラユラ揺れるブランコ席。酒に酔ったかブランコが揺れてるのか。
何はともあれ、以降のカンボジア生活、二度とバイクでコケないように気を引き締めて参ります!
後継者募集中!
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2014/03/11(火) 02:07:10
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地雷原に行ってきました。
3月5日(水)
アキラ地雷博物館で日本語ガイドを始めて1ヶ月。
地雷撤去作業の見学のため、地雷原に行って来ました。
前回の話の続きになりますが、これも初めての体験です。 ドキドキ。
現在作業を行っている場所はシェムリアップから車で1時間。 8:30am出発。
…と、聞いていたのですが、意外と遠い。もう2時間は経ったぞ???
車は村を通り過ぎ、デコボコ道をガタガタ揺られて進み続け、いきなりなんだか凄く開けた土地に出た。
仮設の小屋みたいなのが建っていて、中に人が数人。
ショベルカーのような車や、なんだか重機もあり、どこかで見たような風景。
なんだか、凄くイヤだ。 ここはイヤな場所。
幸いにも車はそこも通り過ぎ、デコボコ道を進みます。
あれれ? なんで、こんなに木が伐られているの? あきらかに伐採の跡。それも結構な広範囲。
う~ん、なんだかイヤだなぁ。
そう思っていると、車は停まり、どうやら到着したようです。3時間くらいかかったかな?
1時間と聞いていたけど、思いのほか遠かったみたいです。
アキラさんの作ったCSHDのディマイナー達が笑顔で迎えてくれました。
川広さんの送別会の時に一度みんなにはご挨拶したのだけど、覚えてくれてるかなぁ。
日本人、みんな同じ顔に見えるから忘れちゃってるかなぁ、
とか思いながら、ヘラヘラと笑いながら適当に手なんて振ってみたりしてたら、颯爽とアキラさんが現れました。
我らがアキラさん、今日も頑張っておられます。
地雷原で見るアキラさんは、博物館で見るアキラさんとはやはり少し違う雰囲気です。
仏様のような優しい笑顔は変わらないのですが、貫録というか、迫力というか。
防護服に身を固めたアキラさん
メンバーが作ったシンプルだけど美味しい昼食をご馳走になりながら、気になっていたことをアキラさんに聞いてみました。
「アキラさん、木がたくさん伐られていたけど…???」
「あれは、中国人と、ベトナム人。カンボジアの政府にお金を渡して、土地を数年間レンタルしている。その間に木を伐って自分の国に持って帰ったり、木を伐った後はその土地で金を採掘したりしている。あとは、家を建てて自分達の村を作って住みついたりね。」
ああ、やっぱり!! あの、不自然に拓けてしまったイヤな感じのあの土地、あの見覚えのある重機!あそこにいたのは、中国人だった。あそこで、あの人達は大切な木をたくさん伐採して、そしてこれから金を掘り出すんだ。 何年もかけて、土壌をめちゃくちゃにする金の採掘。もう、荒れ果てたその後のその土地は森にも返らないし、畑にもできない。大切なその土地は、死んでしまうのに!
私はカンボジアに来るまでは環境活動をしていました。中国の砂漠緑化。ボルネオの森林再生。カリマンタンでさんざん見せつけられた、森の伐採、金の採掘、ボロボロになった土地。
それがここカンボジアでも!
11年前に私が初めてカンボジアに来た頃は、もっと緑が深かった。今は、なんだかスカスカな感じがする。
そういえば、川広さんも言ってた。「ここ数年でカンボジアの森はたくさん伐採されてしまいましたよ。伐った木をよその国が持って行っちゃうんですよ。」って。
人間て、なんでこんなことをするんでしょうね。人間の欲の為に壊された森は、もう戻らない。 かけがえのない物を失くしてしまうということが、どうしてわからないのでしょう。
カリマンタンで、さんざん流した苦い涙を思い出しつつ、重い気持ちで地雷原へ向かいました。
万が一のために見学の私達もヘルメットとプロテクターを装着するのですが、噂には聞いていたけど、これが重いし、暑いわ!それでなくても気持ちが重い私なんて立ってるだけでフラ~ってなっちゃうのに、ディマイナーのみんなは金属探知機を使ってテキパキと作業をしている。
すごい~。みんなエライわ。ほんまエライ。って腕を組んで感心していたらアキラさんが
「写真、撮る??」
え?? そう?? というわけで、お仕事中の彼にちょっとこっちに来ていただいて、パチリ。
アキラさんの説明を聞きながら先に進むと、地面にしゃがんで何か掘るような恰好をしていたスタッフの一人がアキラさんを呼んでいる。
地雷発見です。げげ! 私達が歩き始めて、10分くらいしか経ってないのに、もう見つかった!!
さっきアキラさんが「私達がここで地雷撤去作業ををしていると、近くの村の人達が不発弾を抱えて“処理してください”って、ここに来ます。今朝も何人か来ました。」って言ってたけど、本当にこの国にはまだまだ地雷と不発弾がいっぱい残っているのだなぁ。って実感してしまいました。いつも博物館で「まだまだこの国には500万個以上の地雷が残っています。」とか知ったように案内してるけど、それが今日、凄く身近な言葉になりました。その後、爆破処理の瞬間を見せてもらいましたが、思わず悲鳴をあげてしまうほどの爆音、衝撃。立ち上がる煙。胸にズンッと響くあの衝撃が対人地雷のもの?? 対戦車地雷の間違いじゃないの? と、驚くほどでした。
爆破現場に行ってみると、ポックリと大きな穴が。足を突っ込むと膝くらいまでの深さがあったかな。
座ると体がスッポリ入る
恐ろしい。対人地雷は殺傷目的ではなく、ケガをさせるのが目的、とは言うけれど、あんなおおきな爆発、死んじゃうよー!!こんな恐ろしいものが身近にあるなんて思ったら、怖くて歩けない。 歩けんじゃんか!
今日という一日はなんだか考えさせられることがたくさんあって非常に濃ゆい一日でした。
地雷原にご一緒した日本人の若夫婦の奥さんと、記念撮影。
千葉県のminakoさん。ダブル・ミィでパチリ。
最後にはもちろん、アキラさんとも記念撮影。
みなさま、アキラさんはこの国を安全な国に戻すため、あの恐ろしい地雷に毎日立ち向かっております。これからも変わらずアキラさんやその仲間達を見守り、応援してくださいね。
後継者募集中!
お問い合わせはメールにてお願い致します。(lazymihoko@gmail.com)
2014/03/07(金) 00:45:37
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はじめまして
3月2日(日)
1月末で帰国された川広さんに代わって「アキラ地雷博物館」で
日本語ガイドをしております田辺 美穂子です。
ガイドを始めてそろそろ1ヶ月が経ちますが、ブログでご挨拶するのは初めてです。
というのも、私はパソコン操作は恥ずかしいほどの素人っぷりで、
「写真の取り込みってどうやるんですかぁ?」の次元。
「今月のメッセージ(2月)」も、「呼びかけ人プロフィール」も手取り足取り(?)
手伝ってもらってやっと作れて大感激、くらいのアナログ女なのです。
と、いうわけで川広さんがずっと続けてこられたブログにもずっと手をつけれないでいたのですが、
そうは言ってもさすがに…ということで、重い腰をやっと上げて恐る恐る書いているところです。
そんな私なのでもちろん「なべ子姉さんのカンボジア生活日記」なんて作れるわけなく、
「川ちゃんのカンボジア生活日記」をそのまま引き継がせていただくことにしました。便乗です、便乗。
「川ちゃん」ファンの方、「あ!ブログが更新されてる!」って期待させてしまって申し訳ありません。
カンボジアで生活を始めて、このブログなんかもそうですが、初めての体験がいっぱいでドキドキの毎日です。
バイクの運転もそのひとつ。
シェムリアップの街中から博物館までは結構遠いため自転車などでは通えず、やむを得ずバイクを購入。
私の人生、今まで 自転車、ゴーカート、(何故か)4輪バギーくらいしか運転したことがなかったので
これも最初はおっかなびっくりでした。
誰よりも遅く時速20㌔くらいでノロノロと走っていましたが、最近はすっかり慣れて
トゥクトゥクとかが前を走ろうものならギュンギュンと追い越し、
運転中の私の口癖は
「何をタラタラ走りよんじゃい、邪魔じゃい、どけれっ」。
でも、後ろから車が迫ってきたら スピードゆるめておとなしく道を譲る、みたいな。 意外と小心者。
川広さんのお友達が付き合ってくれて購入できたかわゆい赤いスクーター。トマト号。
見かけたら声かけてくださいね。
私の愛車、トマトちゃん。
そんなことはどうでもいいんですが、最近の博物館はスタディーツアーの学生さんはもちろん、
一般の旅行者の方々もたくさん訪れてくださり、忙しい日々を送っております。
喋り過ぎて喉はカラカラ。水ペットを握りしめながらご案内をさせていただいております。
喋り過ぎでろれつがまわらなくなり、変な日本語になることもしょっちゅうですが(←ダメじゃん。)、
そこはまぁ、気付かない振りで。 ……。
先日はなんと忙しい時間を縫ってアキラさんが博物館に来て、スタディーツアーの学生さん達にお話しを
してくれました。
サイン会ならぬ、握手会。記念撮影会。
ついでに、私も。 便乗、便乗。
こんな感じで平和にカンボジア生活をスタートさせております。
川広さんがずっと掲載されていた「本日のお客様」も、そろそろ再開したいと思っております。
が、しつこいようですが、パソコン素人の私。 ゆっくり、ゆっくり。になると思いますが。
このような頼りない私ですが、半年間、お付き合いいただければ幸いです。
後継者募集中!
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2014/03/01(土) 23:07:15
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