川ちゃんの「カンボジア生活日記」
「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。
遂に行った厄払い
10月29日(日)
皆さん、遂に行きました念願の厄払い。
今年と言うか、もう去年から災厄続きの私、川広。
ご案内の通り、もう、バイク事故だけで去年から今年に掛けて3、4回。
未発表でしたが、実は9月9日にもバスに轢き殺されそうになりました。
信号待ちで止まっているバスの前を横切ろうとして、私も止まってバスの脇の通行が途切れるのを待っていると、バスが突然私に気が付かずに発進して、あれよあれよと言う間にまんまと私とバイクはバスの餌食に。
幸い、私の身はかろうじて逃げる事が出来て事無きを得ましたが、可愛そうに私の愛車「ブラックパンサー」は、バスのタイヤの下敷きに。
交通事故だけで無く、これまで色々な災難に見舞われて来ました。
腎臓の病気になったり、大事な
「アキラ地雷博物館・日本人応援団」
(http://akira-landminefree.org)のホームページが一時期閲覧不能になったり、等々。
足の骨折は、もう直ぐ半年になりますが、まだ腫れたり引いたりの繰り返しで未だに完治していません。
テツ&トモでは無いですが、本当に「何でだろう?何でだろう?」と言いたくなる位に災難続きで、心が折れまくっていました。
来年には、私にとって最後で最大のビッグイベント「アキラ氏日本縦断講演会」を控えていて、災厄続きを何としても断ち切らなくてはなりません。
いつまでも、地獄のデビルにチョッカイを出されている訳には行かないのです。
取り付いた悪霊を追っ払わなければなりません。
そこで、親友のソテアレンのお父さん(私と同年輩)の強い勧めもあって、2011年にカンボジアに住み始めてから初めて、4日前の10月25日にお寺で厄払いをして貰いました。
無信心な私は、日本では42歳の本厄の時ですら厄払いなどしていませんでしたが、遂に観念してと言うか必要に迫られてお寺にお参りし、厄払いして貰ったのです。
行った先は、ロリュオス遺跡群の一つ、ロレイ遺跡の中にあるお寺「ワット・ロレイ」。
外観はそれ程立派ではありませんが、結構、由緒あるお寺の様です。
最初は、ソテアレンのお母さんが眠っている菩提寺に連れて行かれるものと思っていましたが、実際行ったのは「ワット・ロレイ」で、こちらのお坊さんの方が格が上の様です。
まあ、どうせやるなら少しでも悪霊が恐れるお坊さんにやって貰った方がいい訳で、私としては大歓迎です。
そのお寺でまずお供えをし、少し拝んで貰った後、聖水掛けに移ります。
ソテアレンからは、聖水で清めて貰うと聞いていましたので、私はてっきり結婚式なんかで行うあの刷毛の先に聖水を付けてピッピッと頭や体に振り掛ける式のものを想像していましたので、その場でやるものと思っていましたら、何と着替えをしてから井戸端に連れて行かれました。
着替えは、少し塗れるので半ズボンを用意する様にと言われていたので、下は半ズボン、上はすっ裸といういでたちで井戸端に向かいました。
すると、その聖水掛けと言うのは、水をピッピッでは無く、バケツでぶっ掛ける位凄いものでした。
実際はバケツでは無く柄杓を使いましたが、まあ、その凄いこと凄いこと。
何度も何度も水をドバッとぶっ掛けて、息も苦しく溺れ死ぬんではないかと恐怖すら感じました
(んな、大袈裟な)
。
幼い頃、親が髪の毛を洗ってくれる時に水をぶっ掛けられて、苦しくて堪らなかった時の事を思い出しました。
まあ、本当にしんどかった。
5分位だったでしょうが、物凄く長く感じられました。
体も段々冷えて来て、もうこれ以上続けると窒息し凍え死ぬという寸前でやっと終わりました。
この拷問の様な体験を写真に残そうと思いましたら、ソテアレンも私の隣で一緒に水を浴びていたので、写真は撮れませんでした、残念。
(辛うじて1枚だけありましたので、載っけます。)
この長く過酷な行の間、一心不乱にお祈りし・・・ようと思いましたが、遂々ある事が気になってお祈りどころではありませんでした。
・・・・・・
「あ~あ、パンツの代えが無い」
・・・・・・
こんなんで、本当に厄払い出来たのかなあ。
まあ、1回でダメなら、また来ようっと。
最後にお断りしておきますが、「地獄のデビル」とか「悪霊を追い払う」とかの言葉を使いましたが、これらはあくまで私の個人的感想であり、文章効果を高める為に使っている言葉でして、敬虔な仏教徒であるカンボジア人にとってはお聞き苦しいと言うか聞き捨てならない言葉かも知れませんし、厄払いの意味も、本当は違うのかも知れませんが、どうぞお許し下さい。まあ、カンボジア人はどうせこの私めのブログは読んでいないと思いますが、念の為お詫びしておきますです。
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2017/10/29(日) 15:42:26
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地雷原訪問
10月22日(日)
昨日21日の土曜日、私は日本人4人と一緒にシェムリアップ州内の地雷原を訪問致しました。
本当はアキラ氏に連れて行って貰う事になっていたのですが、先月私と約束した後に、アキラ氏はビルさんと一緒に中東のドバイに行って講演する事になったので、急遽バーンの車をチャーターして行きました。
バーンと言うのはアキラ氏と同郷のカンボジア人で、昔アキラ氏の活動を手伝っていた事のある人物です。
日本語も、英語も堪能なので、これまでも何度か地雷原に連れて行って貰い、アキラ氏が居ない時にはアキラ氏に代わって通訳をして貰いました。
8月に柏木先生らと一緒にコンポントムの地雷原に行った時も、このバーンの車で行きました。
「柏木先生、カンボジア来訪の記」
今回の地雷原はシェムリアップ州内であり、街から車で1時間ちょっとの所でした。
まあ、途中がガタガタ道だったので、ゆっくり走った為1時間半位掛かってしまいましたが。
アンコールトム遺跡からも近く、博物館からだとバイクで30分位で行ける場所です。
実は、行くまでは場所を知らなくて、アキラ氏からはシェムリアップ州内で車で1時間位の所と聞いていただけだったのですが、段々近付くに従って「ここは、もしかして」と思ったらやはりそうでした。
去年の5月に、あの応援団員の後藤夫妻と一緒に訪問した地雷原のすぐ傍でした。
去年、その村の村長から地雷撤去の要請を受け、一定範囲の撤去活動を行いましたが、まだ3分の2くらいが残っていて、その残った地を今月と来月2ヶ月掛けて撤去活動するそうです。
村の中を1本の道が走っていますが、その道から僅か50メートル位の所が地雷原なのです。
周辺には当たり前の様に民家が点在し、田んぼや畑もあります。
こんな場所に、まだ多くの地雷や不発弾が眠っているのです。
この地は、内戦時代ベトナム軍が陣を構えていた場所との事ですので、この場所でベトナム兵とポルポト兵とが戦い、両軍が共に地雷を埋めたのでしょう。
CSHD(カンボジアン・セルフ・ヘルプ・デマイニング)の隊員達17人は、先月27日にこの地に入り、今月25日に一旦活動を終了して引き上げる予定でしたが、途中何日か雨で活動が出来なかった為、少し活動期間が延びそうです。
発見した対人地雷と不発弾、それに村人が偶然見つけた不発弾を含めて20数個が今日21日現在で見つかっていました。
今日の午前中にも、1個の不発弾(ロケット弾)と4個(パイナップル地雷3個とジャンピング地雷1個)の地雷が見つかったとの事でした。
我々日本人5人も、昼食後地雷原での隊員の活動を見学させて貰いました。
地雷原に入ると、あちこちに木や草を刈る隊員や金属探知機を操作する隊員が居ました。その中の一人の隊員の金属探知機が早速反応したので、我々はその隊員の一挙手一投足に注視しました。
草の根を鋏で切り、プロッダー(金属棒)やシャベルを使って慎重に土を掘り返しましたが、出て来たのは何かの金属製の破片がただ1つ。
暑い中、重いヘルメットを被り、プロテクターを着けての作業は、見ている我々の方が疲れる位過酷な任務ですが、その上、事程左様に、実際に地雷が見つかるまでには何度も何度も空振りを繰り返しますので、本当に気が遠くなる様な根気の要る作業なのです。
この日も、若い女性を含めて17人の隊員が作業に当たっていましたが、彼らは単にお金の為に活動しているのでは無く、カンボジアを少しでも早く安全な国にしたいとの信念の下、命懸けで地雷撤去に取り組んでいるのです。本当に頭が下がります。
尊敬すべきデマイナー達です。
我々の来訪に合わせて、数日前に発見し保管していた地雷(中国製の72A型対人地雷)の爆破処理を見せてくれましたが、物凄い爆音と共に爆発して、遠く離れていても体が震えました。参加者皆が、一様に驚いていました。
何度立ち会っても、地雷は本当に恐ろしい兵器です。
こんな地雷が、カンボジアにはまだまだ数多く残っているのです。
それを思うと、アキラ氏達の活動がいかに重要な仕事なのか、カンボジアにとって、アキラ氏の存在がいかに大きいのかが、改めて分かります。
これからも私は、アキラ氏を応援し続ける覚悟です。
皆さんも、是非、私と一緒にアキラ氏の応援をして下さい。
私の作った
「アキラ地雷博物館・日本人応援団」
(http://akira-landminefree.org)に加入して、アキラ氏への活動資金の提供に力をお貸し下さい。
地雷原での隊員達の活動を報告している内に、いつの間にか応援団のPRになってしまいましたが、どうぞお許し下さい。
私達日本人5人は、バーンの運転する車にギュウギュウ詰めになりながらも、感動と衝撃を心に留めながら、シェムリアップの街に16時頃無事帰還して参りました。
尚、アキラ氏は、ビル氏と一緒に19日にシェムリアップを出発し、プノンペンからバンコク経由でドバイに入りました。そして、1週間後に戻って来る予定です。
今日は、日本では超大型の台風21号が接近して、全国的に大変な事になっている模様です。
そんな中、衆院選の投開票日でもあります。
たかが1票、されど1票です。
皆様、どうか懸命な御選択を。
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2017/10/22(日) 17:02:40
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憂鬱な気分
10月8日(日)
カンボジアは今や雨季最終盤で、連日雨が降っています。
と言っても一日中降る訳では無く、今日も1時間程降っただけですが。
でも、雨季に入った5月頃(今年はもう少し早くに入った気もしますが)から先月までの事を考えるとやはり雨量が多く、先週は街のあちこちで冠水していました。
恐らく、これから月末に掛けて、もっと激しい雨に見舞われるのではないかと心配しています。
道路が冠水すると、バイクの私としては本当に大変です。博物館に行く道中が思いやられます。
何とも憂鬱な季節で気が滅入りますが、気が滅入るのは何も天候だけではありません。
日本の総選挙が明後日10日に公示され、22日に投開票ですが、今回の選挙は何とも希望の持てない、お先真っ暗な選挙という気がしてなりません。
北朝鮮の脅威の為世の中がどんどん右傾化していて、先人が勝ち取って来た反戦平和の思想、民主主義の土台が大元から崩れて来つつあります。
何とも憂鬱な選挙です。
憂鬱の種は他にも有ります。
今年7月に国連で「核兵器禁止条約」が締結され、世界の122カ国がこれを採択しましたが、何と日本はアメリカ、ロシア、中国などの核保有国と共に条約締結に反対しました。
その言い分は、核保有国が参加しない条約では効果が無いと言うものです。
1997年の対人地雷禁止条約(162カ国が批准)、2010年のクラスター爆弾禁止条約(95ヶ国が署名)では、日本でも相当の反対意見も有った中で何とか締結に漕ぎ着けていますが、この核兵器禁止条約では、世界の中で唯一の被爆国であり、条約締結のリーダーとなるべき日本が、被爆者の願いに背を向けたのです。
安倍政権の本質を見る思いです。
ただ、今年のノーベル平和賞に、この条約締結に貢献した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が選ればれた事が、唯一の救いでは有りますが。
因みに、1997年の対人地雷禁止条約では、「地雷禁止国際キャンペーン」(ICBL)がノーベル平和賞を受賞しています。
これらの条約は、即効性は無いかも知れませんが、確実に保有国に対するプレッシャー効果を発揮していると考えます。
もう一つ憂鬱な事。
それは、日本では無くここカンボジアの政治状況です。
カンボジアでは来年7月に総選挙が行われます。
その総選挙を前に、現政権側による敵対勢力に対する弾圧がじわじわと始まっています。
先月には最大野党の党首が言われ無き罪で深夜逮捕され、政権に批判的な報道を続けていた新聞社が廃刊に追い込まれました。
およそ民主主義とは相容れない、野党潰し、言論弾圧が始まっています。
前回(2013年)の総選挙並びに今年の地方選挙の結果に危機感を抱いたフンセン首相が今後何をやって来るか、現在の政治状況を変えたいと願っている人々は固唾を飲んで見守っています。
アキラ氏を始め私の仲間のカンボジア人達も、例外では有りません。
カンボジアには軍隊も有りますから、軍が出て来る可能性も十分考えられます。
本当に憂鬱な、カンボジアの政治状況です。
ハアッ(深い溜め息)。
今回のブログは憂鬱な事ばかり書いて、すっかり気が滅入ってしまいました。
こんなの読まされた皆さんも、堪ったもんじゃ無いですよね。
次からは、もっと明るい話、面白い話を書きますから、どうぞ見捨てないで下さい。
ハアッ。
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2017/10/09(月) 01:54:33
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