川ちゃんの「カンボジア生活日記」

「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。

博物館のお正月

  4月9日(水)

明けましておめでとうございます。
そう、カンボジアはもうすぐ新年を迎えます。 いわゆるカンボジア正月。
ただしくは4/14~16がお正月だそうです。
と、いうわけでアキラ地雷博物館も今日は今朝からなんだか何気にうきうきムードが流れていました。
博物館のお隣の民家からも大音量の音楽が流れていて、うるさいことこの上なし。
えー、こんなに音楽がうるさかったらガイドなんてしにくいぞぉ、どうするー??
と、心配していたら
日本人、来ない。
にほんじん、こない。
ニホンジン、コナイ。
と、いうわけでお昼までに日本人の来館者はゼロでした。  ZERO。
日本人ゼロというよりも、全体的に今日は少ない。
あぁ、昨日も少なかったけど。  4月は、毎年こんな感じだそうだけど、なんともヒマ。
そんな風にヒマを持て余していたら博物館のディレクターであり、アキラさんのお義兄さんであるヨンさんが私を呼びに来た。
「えへへ、何 何?」とくっついて行くと、博物館の裏にはアキラさんが引き取って来て育てている子供達の宿舎と、その子供達がお勉強できる教室があるのだけど、その庭の一角に屋根付きの多目的スペースみたいなのがあって、それが風船でやたらとデコレーションされている。
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    ちょっとしたサーカスのテントみたい。

中にはドラムや弦楽器みたいな不思議な楽器がいくつか運び込まれていて、立派な音響装置も。
その中央にはニコニコ笑顔のアキラさん。
「これからnew yearのパーティーをします。 ワタシが作った曲、聞いてね。」
え? 何? アキラさんが作った曲って? アキラさんって、作曲もできるの?
数分後に流れ始めたなんとも楽しそうな曲。
その曲にのってみんなが楽しそうに踊りだす。
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この国の人って、本当に踊りが好きですよね。
激しいダンスではなく、ユラリユラリと音楽に合わせて歩きながら手や腰をクネクネと動かすのだけど、簡単そうに見えて案外難しいのかも。
いつもは厳しい顔で博物館内を警備しているチェイトさんもビール片手にこの時ばかりは…
やはり、厳しい顔で踊っているのでした。  笑。
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どんどん人が増えてきてるのは、たぶん近所の子供達も集まってきてるのね。
あれ?どさくさにまぎれて明らかに関係ない人も入ってきてる?
あなた博物館のお客さんでしょう。ここ一応部外者立ち入り禁止なんですけど~。みたいなことも。

さて、我らのアキラさんは、と見ると、何やら不思議な楽器を演奏している。
弦が2,3本引いてあって、その弦を弓で弾きながら土台の部分を叩いて太鼓みたいな音を出してます。
弦打楽器とでもいうのでしょうか。初めて見た。
アキラさんはその弦打楽器(と言っていいのかどうかわからないけれど)を演奏しながら口にくわえた笛を吹いて音楽に響きを加えています。

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 アキラさんのことを知れば知るほど凄い人だなぁ、と思います。
ガイドの中でもお話するけれど、10歳から少年兵として戦い続け、まともに教育なんて受けていないのに語学は堪能、絵も料理も楽器も得意。
え?何?で、作曲もできるって?   凄すぎません?
私なんて10年旅人をしてきたけれど、英語がほんの少しとインドネシア語がほんの少し喋れる程度で7年行き来してきた中国語はいまだにダメだし、日本語なんて広島弁オンリーで標準語も喋れません。
楽器だって昔ピアノを習ってたけど練習嫌いでいつまでたっても上手にならなかったし、珠算も2級の試験を十回落ちました。そこまでいったらもう笑いが出てましたからね。
 私のことはどうでもいいとして、とにかく、アキラさん、凄すぎっ!てゆうか、私がダメ過ぎなのか。  ははは。
でも、やはり一番凄いのは、人間が成長していくうえで一番大切なその10歳から20歳までの時期を、戦場で戦うことしかできなかったアキラさんの、心の強さ。
壊れてしまっても仕方がないほどの過酷なその生活の中で、アキラさんの心は絶対に壊れず、ずっと優しいままでいれていること。
今日も、博物館のスタッフや、孤児院の子供達を楽しませてあげる為に忙しい時間を割いてわざわざパーティー開きに来てくれたのでしょう? お正月だしね。
私は11年前にアキラさんに出会ってから、ずっとアキラさんのことを応援してきました。
アキラさんに出会ったことで私は自分の守りたいものを見つけることができ、環境保護活動を始めました。
活動の場所が中国とボルネオだったため、カンボジアにはもうずっと来れなくなっていたけど、アキラさんがここ何年か大変な思いをしてきたことは私の知り合いを通して聞いていました。
ずっと心配はしていたのだけど、今日は今までのその心配を吹き飛ばすほど、とても素敵なものを見ることができました。
  アキラさんの笑顔。 みんなを幸せにできる、なんて素敵な笑顔!! ね!  めでたい正月にふさわしい。

アキラさんが幸せで笑っていてくれること。  それが私達の幸せなのです。

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    まだ少しだけ早いけど、    happy new year!!

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     アキラさんが演奏していた楽器の全容。

で、結局今日は日本人の来館者はゼロのままでした。   ZERO。  とほほ。    
 

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  1. 2014/04/11(金) 01:32:57|
  2. カンボジアの生活、文化、自然、果物
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