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川ちゃんの「カンボジア生活日記」

「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。

博物館の天使ちゃん達


    4月13日(日)

アキラ地雷博物館には中央の回廊に池があり、その池の中では大小の魚が泳いでいます。
水のある場所には自然に生き物が集まってくるもので、たくさんのアメンボが水面を走っていたり、最近では何故かいきなり大量のオタマジャクシが泳いでいたり。ある日いきなり、ですよ。
昨日までオタマジャクシなんて見なかったのに、ある日いきなりたくさん泳いでるんだからかなりビビります。カエルの姿なんて見たことも無いし、卵とかあったかな…なんてしばし悩む。
 てゆうか、この大量のオタマが一斉にカエルになって池から飛び出してくる日のことを想像すると、潰さないように歩くには、どうしたら…と、今からソワソワしてしまう今日この頃。
 その池の住人で、博物館のアイドル(かどうかはわかりませんが)、亀のトビー。
とにかく、かわゆいのです。
首を長く伸ばしてキョロキョロ周りを眺めている姿なんて最高だから。
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  回廊の池。2週間に1回、水の入れ替えをします。                          かわゆいトビー   

博物館のドン、Billさんの話では、4年前にアキラさんが撤去作業中の地雷原で見つけて、連れて帰ってきたそう。この池で飼えばいいし、裏に住む孤児院の子供達が喜ぶでしょう?って。
10m四方のこの池はトビーにとってどんな世界なんでしょうね。
池の中をウロウロと歩き回っては、たまに立ち止まり、首を伸ばしてキョロキョロ。
私達の姿を観察しているのか、なんだか視線を感じるなぁ~、って振り向くとトビーと目が合ったりして、そんな時はとってもほんわかした気持ちになるのでした。
結構アグレッシブな亀さんで、脱走を試みるのか階段をよじ登り、柵を越えようとしては(←絶対に越えられないのですが)、「トビー!」って誰かに怒られたりもしている。
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     この柵を越えようとするんですよ!なかなかの強者でしょう? 

アキラさんは動物も大好きと見えて、博物館には初代の博物館時代から飼われている成犬が2頭と、その子供、また更にその子供…と、犬もたくさんいるし、鳥もたくさん。初代の博物館の時にはかわゆい子猿さんもいました。
このおサルさん、すごくかわいがられていたんでしょうね、初対面の私の膝の上に躊躇いも無くよじ登ってきてチョコンと座って離れなかったりしてたから。
当時は鴨だったかアヒルだったかもいて、イタズラな子猿がその鴨の尻尾に齧りついて、被害者の鴨がおケツを振ってワーワー騒いでたりして、鴨的にはむっちゃかわいそうなのかもしれないけど、可笑しすぎて涙流して大笑いした記憶があります。(←ひどい)
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  この二匹は母と娘。手前が母親                               その娘の方が産んだ子供達
そう、こないだ地雷原に行った時に、まだ小さな黒い子犬がいたんです。
私が近付くとワンワン言いながら怯えて逃げちゃうんだけど、キャンプからは離れない。
「それ、ワタシの犬ね。 ジャングルの中で見つけた。すごーく痩せてて、ガリガリ。ジャングルの中で、たった1匹でいたから、かわいそう。連れて帰ってきました。」と、アキラさん。
「ほら、今ではもうだいぶ太ったでしょう。」って嬉しそう。
ああそうね、アキラさんはほっとけない人だから。 地雷で手足を失ったり、両親を亡くした子供達をほっとけない。引き取ってアキラさんが育てながら、学校に通わせる。
その、ほっとけない優しさは、人間だけでなく、動物にも注がれる。
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さて、そのトビー。実は私はトビーがとても好き。博物館でガイドをしている時も、回廊を歩く時はトビーの姿を探しています。
おそらく体長30㎝くらいだろうと思われるのですが、不思議なことにその姿がどうしても見つからない日があります。 長い時などは2週間くらい見かけない。一体どこに隠れてるんだか、もしかしてどこかで死んじゃってるんじゃないかとか気が気でないのですが、ある日いきなりヒョッコリ現れていつも通りキョロキョロしてたりして。

私は6年前にコルカタのマザーの家に1ヶ月通ってたことがあります。
障害を持つ子供達の施設「シシュ・ババン」と、死を待つ家、「カーリー・ガート」。
そこで私が学んだことは
「どんな命でも、この世に意味の無い命なんてひとつも無い」ということでした。
生まれつきの障害を背負い、親からも手放され、自分で立つことも、自らの感情を表に出すこともできないその子供達に、私達ボランティアは「少しでも愛を」と、そこに通いますが、通い始めてすぐに、実は私たちの方がその子供達に夢中で、幸せをもらっていることに気付かされます。「カーリー・ガート」では、その名の通り最後を迎える方がたくさんいますが、亡くなった方の世話をずっとしてきたボランティアが何時間もずっと涙を流している姿を何度も見てきました。施設に運び込まれてくる以前は、その低階級ゆえに誰からも助けてもらえず、ボロボロになった体を道端に捨てられていた人達のために流される涙。
そのような人達もまた、いろいろな意味で私達ボランティアを支えてくれていた大切な存在でした。
 と、話は大袈裟になってしまったけれど、トビーもそれと同じ。
直接触れることもできない、池の中にいるトビーですが、ふと目が合うことの嬉しさ。その存在のかわいさ。
トビー、知らないでしょう。こんなにあなたにゾッコンの女がいることを。
  モテモテだね、トビー!!
こんなふうに、アキラさんの博物館は、その内容とは天地の差があるけれど、実は地雷と戦争という悲惨なテーマの陰でこのような天国のようなほんわかな幸せが漂っているのです。 

それはきっとそれこそがアキラさんの求めているものだからなのでしょうね。

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   全ての命が幸せでいられること。それがアキラさんの願い。                  ほら、見てるでしょう?むっちゃカワユイ!

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  1. 2014/04/15(火) 11:54:31|
  2. その他
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  4. | コメント:2
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コメント

オンダウ

亀ちゃん(オンダウ)に、トビーと言う名が付いていたとは知りませんでした。その亀ちゃんからマザーテレサとアキラさんを連想し繋げるとは・・・ヤルー。
とっても深い内容でした。
  1. 2014/04/16(水) 11:29:18 |
  2. URL |
  3. 川ちゃん又の名をジョリー #chUQYzFk
  4. [ 編集 ]

最近、小さい亀も仲間入りしたみたいです。 お嫁さん候補かしら? こないだ池を掃除した為、オタマジャクシはいなくなりました。大量のカエルの心配は無くなりましたが、ちょっと切ない…(T_T)
  1. 2014/04/21(月) 19:57:35 |
  2. URL |
  3. なべこ #-
  4. [ 編集 ]

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