川ちゃんの「カンボジア生活日記」

「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。

生き続ける地雷

      5月1日(木)
4/25の夕方、アキラさんから電話がかかってきました。
「明日、地雷原、行きたい?」
アキラさんと私の会話は100%日本語です。
聞けば 現在、CSHDはシェムリアップから車で1時間の場所で地雷撤去作業をしてるとのこと。
明日は日曜日で、アキラさんのかわゆいお子さん達も地雷原に行くので、私も車に
便乗させてもらえるらしい。
もちろん、行きます!!。
と、いうわけで朝7:30にシェムリアップのアキラさんのofficeに集合。
このofficeにも動物がいっぱい。 ガチョウだかアヒルだかの一家がおケツを振りながら私達の横を通り過ぎ、水飲み場に直行。
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      美味しそうに水を飲む
生後2か月くらいのワンコもたくさんいて、お母さんワンコと一緒に出迎えてくれました。
おや?みんな人懐っこいワンコなのに、1匹だけ「ウ~ッ」なんて言ってる子がいるぞ。
あら、どこかで見たことのある子だな、と思ったら、それは前回、3月末に地雷原に行った時に、「地雷撤去人、サン君」の回で紹介したワンコだわ。ジャングルの中でたった1匹でいた小さな小さなガリガリワンコ。アキラさんに命を救われたのよね。
その地雷原での作業が終わってそこを撤退する時に、アナタもシェムリアップに連れて来てもらえたのね。ふふ。よかった。
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     まだもう少しだけ警戒中
「アキラさん、この子」とアキラさんを見ると、
「そう。前回の地雷原から、連れて来ました。」と、ニッコリ。
まだ人のことが怖いらしく、見慣れない人に対しては相変わらず遠巻きにワンワン言ってるけど、officeの人間や、アキラさんの子供達には懐いていて尻尾振ってくっついている。
よかったね。 あんなジャングルの中で一人ぼっちで、あの時アキラさんに出会わなければ、もう生きてなかったかもしれないよ。
籠の中にはむっちゃかわゆい子ザルもいました。 この子も地雷原で迷子になっていたのかな?まだ少し人に怯えてるけど、10年前にアキラさんが飼ってたお猿はむっちゃみんなになついてたから、この子もじきになついてくれるんじゃないかな。
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    早くみんなと友達になってね。
ひとしきり動物達と遊んで楽しんだ後、みんなでトラックに乗り込んで出発!
途中でディマイナーのみんなにお土産としてコーラやジュースを買い込んで、トラックはのどかな風景の中走り続けること1時間と少し、CSHDのキャンプに無事、到着。
子供たちは到着した途端にキャンプの中を走り回って遊んでいる。家族のように仲良しのディマイナーのお兄ちゃん達に会えて嬉しいんでしょうね。
この日はアキラさんはオーストラリアのテレビ局からの取材が入っていて忙しい為、アキラさんに代わって、前回、いろいろ説明してくれたサン君が今回も説明係。プロテクターとヘルメットをしっかり装着すると、いざ、地雷原へ!
     
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            行って参ります。                                      サン君とパチリ。


歩きながらいろいろ説明してくれるサン君。
「ここの地雷原では昨年、村人が被害に遭っているんだよ。地雷があるから誰も近寄れなかった場所を、CSHDが作業に入った。この辺りも以前は全部地雷原だったんだ。でも今は安全になったから、ホラ。」  と、指差した先には村人が植えたマンゴーの苗が。  
そんな話をしていると、ディマイナーの仲間がサン君を呼びに来た。
どうやら地雷が見つかったようです。  
 …って、え??もう??  私達が歩き始めて、10分も経ってないのに。
3月あたまに、初めて地雷原を訪れた時も、説明を受け始めて10分くらいで地雷が見つかったっけ。
シェムリアップの街中で生活していると、カンボジアには地雷がまだまだたくさん残されているということは頭ではわかっていても、なんとなく、遠い世界のように感じてしまっている自分もいます。
でも、違うんですよね。 カンボジアにはまだ500万個の地雷が残されている。その500万個というの数の重みを私達はもっと実感しなければならない。
私が博物館で案内している、「現在のカンボジアの地雷被害者は年間200人といわれてます。」 以前の、年間2000人という数に比べると、確かに随分減ったけれど、それだって、2日に1人の割合で誰かが被害に遭っているという現実。
「地雷は戦争が終わったことを知らない。」と言ってたアキラさんの言葉が、凄く重い物になって心にのしかかってきました。
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       この日 見つかった地雷                              命を懸けて地雷を処理するディマイナー達
私は、広島の人間です。 たった一度、落とされた原爆に、70年たった今現在もまだ苦しめられている人々の姿を見てきました。
原爆は人々の体の中に居座り、苦しめ続ける。  
地雷もまた、終わらない戦争の中で生き続けているのですね。

複雑な思いでキャンプに戻ると、取材の合間にアキラさんが愛娘のメタちゃんを肩に担いで歩いていました。
アキラさんはこの甘えん坊のメタちゃんをしょっちゅう抱っこしています。
「愛するたくさんの命のために、この国を絶対に安全な国に戻す」    
メタちゃんを肩に担ぐアキラさんの心の声が、聞こえたような気がしました。
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      アキラさんと甘えん坊のメタちゃん                    次男のミン君に朝食を食べさせる                                 
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  1. 2014/05/02(金) 03:06:05|
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