FC2ブログ

川ちゃんの「カンボジア生活日記」

「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。

シハヌーク前国王の死とその周辺

シハヌーク前国王
シハヌーク前国王の遺影と弔問する人々


10月21日(日)
今週の15日(月)、カンボジア・プチュンバン(お盆)最終日の未明に、シハヌーク前国王が療養先の北京で亡くなられました。享年89歳でした。カンボジア全土で17日から23日までの1週間、国民は喪に服しています。

シハヌーク前国王といえば言わずと知れたカンボジアの国父、1953年にフランスから独立を果たした独立の父ですが、その人生は波乱に満ちたものでした。
1922年にこの世に生を受け、1941年に前国王の死去に伴い弱冠18歳で即位。
その後1953年、31歳の時にフランスからの独立を達成し、カンボジア王国を誕生させます。
1955年に王位を引いた後は自ら政治指導者と成り、国家元首として国の統治にあたりますが、1970年、隣国ベトナムがアメリカとの間でベトナム戦争を戦っている最中、ロンノル将軍に拠る軍事クーデターで政権を奪われ、北京に亡命、この時47歳でした。
この後「反ロン・ノル」と言う共通項で、それまで政敵だったポル・ポト派と手を組み、図らずもポルポト派の台頭に大きく寄与するところとなります。
しかしそのポル・ポト派が1975年にロン・ノルを倒し政権を奪取した際、中国から帰国するのですが、直ぐに拘束され王宮に幽閉されてしまいます。ポル・ポト派にとっては政策に口出し無用と言う事でしょう。
このポル・ポト派が政権の座に就いていたのは僅か3年8ヶ月ですが、しかしこの間に国民の大量虐殺と強制労働と言う史上類の無い政権運営を行い、その悪名を世界史に残すところとなります。
そのポル・ポト派は1979年1月7日にヘン・サムリン率いるカンプチア救国民族統一戦線の部隊とそれを支援するベトナム軍のプノンペンへの侵攻によって政権の座から引き摺り下ろされますが、その後も長きに渡ってゲリラ戦を続けます。
プノンペンを攻略したベトナム軍はヘン・サムリン政権を打ち立て、その後10年間この国に駐留を続けますが、それをベトナムによる侵略と見たシハヌーク派のパラ軍は1982年2月、ポル・ポト派、そしてもう一つロン・ノル時代の首相だったソン・サン派と組んで反ベトナム三派連合政府を打ち立てます。そして全土を巻き込んでの内戦が、この三派連合とヘン・サムリン政権のカンボジア政府軍及びベトナム軍との間で繰り広げられるのです。
この間の戦いが、カンボジアの内戦の中でも最も熾烈を極めたものでしたが、ベトナム軍が1989年、冷戦構造が終結に向う中で、また世界からの批判に晒される中で撤退を余儀なくされ10年振りにベトナムに引き上げます。そしてそれを受けて、それまで争っていたそれぞれの軍がもう戦いを止めようと1991年、パリで和平協定を結び、これにより全土を巻き込んでの内戦は終結に向います。この時シハヌーク氏68歳。
この後もポル・ポト派だけは、1998年4月の指導者ポルポトの死まで戦いを続けるのですが、大きな戦いが終わったのを受け、この翌年国連のカンボジア暫定統治機構(UNTAC)が平和維持活動(PKO活動)に入り、更にその翌年の1993年には国連監視の下で総選挙が行われ、フンシンペック党と人民党による連立内閣が誕生し、新憲法を発布してカンボジアが立憲君主制のカンボジア王国として再スタートし、シハヌーク氏が国王に復権します。この時70歳。
シハヌーク氏はこの後2004年まで国王の座に君臨していましたが、82歳の誕生日目前に病気を理由に退位し、息子のシハモニ氏に王位を譲りました。

以上が、シハヌーク前国王の歩んだ歴史でした。

次に、そのシハヌーク前国王と共にこの国の内戦の歴史に関わった人物達の生年月日を調べてみました。

ロン・ノル将軍 1913年11月13日生まれ 
        1985年11月17日亡命先のアメリカで死亡。享年72歳

ポルポトポル・ポト(本名サロット・サル)  1928年5月19日生まれ  1998年4月15日没。
享年69歳

ヌオンチアヌオン・チア(ポルポト派№2、元人民代表議会議長)  1926年7月7日生まれ 
現在86歳

キューサンファンキュー・サンファン(ポルポト政権・首相、元幹部会議長)  1931年7月27日生まれ  
現在81歳

イエンサリイエン・サリ(ポルポト派No3、ポルポト政権・副首相兼外務大臣)  1926年?生まれ   
現在86歳? 
                        
イエンチリトイエン・チリト(サリの妻で社会問題大臣)  1932年生まれ  
現在80歳


タ・モク(ポルポト派最高幹部の一人)  1926年生まれ  2006年7月21日獄中死。享年80歳

カンケイウ(トゥルスレン刑務所長) 1942年生まれ 現在70歳


ヘンサムリンヘン・サムリン氏 (ポルポト政権を倒し、新政権を築いた人)  1934年生まれ  
現在78歳

フンセンフン・セン氏(ヘン・サムリン氏と共にポルポト政権を倒し、新政権を築いた人で現在の首相)  1951年4月4日生まれ  
現在61歳

こうして見るとシハヌーク前国王を始め、結構みんな長生きですよねえ。カンボジアの平均寿命は現在50歳代ですが、これはやはりポルポト時代に大量虐殺された為であり、これからはどんどん平均寿命も延びて来るんでしょうね。一般の人々もこれからは大いに長生きして欲しいです。

それと、ここで使った写真はネットから勝手に拝借してきたものですが、これってマズいでしょうかねえ?
マズければ直ぐに削除しますので、どなたか詳しい方、ご一報下さい。
まあ、どれも有名で出回っている写真ではありますが。


ランキングに参加していますので、このバナーをクリックして頂ければ嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

 
スポンサーサイト



  1. 2012/10/21(日) 04:10:52|
  2. 人物紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<1000年の歴史「スピアン・コンポンクディ」 | ホーム | ピンクネタで無くて、ゴメンなさい>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://akiralandminefree.blog.fc2.com/tb.php/19-339f23dc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)