川ちゃんの「カンボジア生活日記」
「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。
ありがとう~、感謝を込めて、そしてまた会えるときまで・・・・
2015年11月19日(木)
昨日は、カンボジア人のお友達、チャイさんの手料理にすっかりごちそうになりました。
チャイさんが長年かけて自分で建設中のお家の2階で、お手製鍋をご馳走になたのです。
まだ窓枠しかない2階の窓からは、一日の終わりを告げる夕陽が目の前に現れ、これまた手作りの木製の椅子にお座り遊びし、うっとり王女様気分(?)に浸らせてもらいました。
何かとご多忙の中、チャイさんの心づくしのおもてなしに感無量のひとときでした。
そして、毎朝博物館に行く道は、なんと贅沢なことに、
世界遺産である、かの有名なアンコール・ワット遺跡群の中を通っていくのです。
アンコール・ワット遺跡群に入るには、必ずチケット・チェック・ポイントを通らなければならず、
そこで、外国人は、遺跡群への入場券を提示しない道路ですら通れないのです。
もう今はすっかり係りの人とは顔馴染みなってるので、
フリーパスで通れるようになり、「ハロー!」とご挨拶するのみ。
とはいっても、最初の頃2,3回は、いつもしっかり停車し、
「地雷博物館のボランティア・ガイドしていて、毎日通っている」などと言っても、、
ほんとしつこくしつこくチェックされていたのですが、
止まろうと思うと、「OK~~!!!」と手を振ってくれるようになったのです。
そんななか、今朝はいつも通り博物館行く途中で、スラスランの風景を写真に収めたくてしばし停車。
そして、美しくそそり立つ、”プレ・ループ”もパチリ・パチリ・・・・
恐れ多くも毎日毎日拝見しているのに、ほんとに何百回見ても飽きないし、それどころか、
毎回表情が違って見えてくるのがたまらなく魅力的で面白い。
さすが!悠久の歴史深き、クメール文明の象徴的存在なのだと、
ひとりしみじみご納得。
そして、今日も博物館に到着すると、
またもやバカデカイ観光バスが2台も停まっていた。
何だろう、どこの国の方かと館内に入ると、アメリカからの学生さんたちで大賑わい!
でもそういう時にいつもいらっしゃる、ビルさんの、あの張りのあるお声の解説はなくて、
皆それぞれに音声ガイドを片手に、館内を回っていた。
ひとりひとりが熱心に聴き入ってる様子だった。
50台の英語の音声ガイドは、殆ど出払った様子だった・・・・・・
お見事だよな。
早く日本語の音声ガイドも欲しいなとつくづく思う日々。
こちらに来てからもう何度もビルさんにお願いしてるので、近い将来にきっと取り入れてくれるでしょう。
次は日本語のを入れるからと約束して下さってます。
そして、博物館横のヨンさんのお宅のお庭が大賑わい!
何だろう~?と思いきや、
今日は、ヨンさんの新しいお家の新築のお祝いだとか。
男性陣は朝から食べて飲んで楽しそう。
女性陣は、お料理作りに勤しんでいらっしゃる。
少し前の日本でも、同じような光景がみられたなーとほんのり和やかな気分に。
そして、私もお相伴に預かって、
先週地雷原に行った帰り道に、アキラさんが買われた美味しい魚の干物を、
ちょいと頂いちゃいました。
トンレサップで獲った大ぶりのお魚は、肉厚でふかふか、めっちゃめちゃおいしくて、こんなおいしいのなら、持って帰りた~い!
そして、博物館近くに住むかわいい女の子が嬉しそうに楽しそうに、私にすり寄って来た。
小さな補助輪のついた自転車を、す~いすいと乗って走っている。
ここカンボジアにも、こんなのがあるのかな~って思ってたら、
日本からの支援物資だったようです。
いいですね!こうやっていろんな国の子どもたちに利用してもらえたら、
自転車さんだって、嬉しいですよね。
そして、本日のお客様です
横浜からお越しの中川 哲さん
今夜ご帰国だそうで、カンボジアでの最後の残り少ない時間に来ていただきまして、
ありがとうございます。
その後すぐに、お越しいただきましたのは、
名古屋市からお越しの、草野さんと大阪からお越しの小原さん親子です。
男性お二人は、なんと1973年生まれだそうで、アキラさんと同い年だということで、
アキラさんにとても親しみを持たれたようでした。
お隣のタイにはお仕事の関係で、頻繁に通ってみえるとのこと、カンボジアの歴史的事情にもとても明るく、
館内ではそういうことに関連したお話しで、会話が弾みました。
小原さんは可愛いお嬢様とご一緒で、とてもお幸せそう。
タイのこともいろいろ教えていただきまして、ありがとうございました。
そして、借り掛けに、博物館のアシスタント・ディレクターのヨンさんに、
この博物館の年間入場者数を聞いてみました。
ヨンさんは、「年間は分からないけど、月々ならわかる。月おおよそ2000から3000人くらいかな・・・・」
「 ハイシーズンの時とそうでない時と差があるけど、大体それくらいかな。」
「U.S..Aや欧州、オーストラリアからが特に多いよ」とのこと。
「今、日本人はほんとに来ないね・・・・」
日本からアンコール・ワット観光でいらっしゃる方たちには、
「地雷」というと、どうしても負のイメージがぬぐい切れないかもしれませんが、
それらも含めて、よりカンボジアを知って頂ければなと思うのです。
2015年11月20日(金)
今日は博物館に行く前に、朝早くから、バゴン村に行きました。
バゴン村は、
カンボジア人のお友達、”ソテアレン”さんの生まれ育ったところなのです。
ソテアレンさんは、この9月からの滞在中、ずっとバイクを貸して下さったり、
何かあるといつも助けてもらってる頼りになる心強い友人です。
バゴン村は、シェム・リアップからバイクで約30分。
バゴン村にあるソテアレンさんの御実家には、今は誰も住んでなくて、ソテアレンさんも、
仕事の都合でシェムリアップに住んでいるので、時々帰ってはお留守番してくれてる犬たちに、
ごはんをやるために戻るということのよう。
私たちが敷地内に入っていくと、かわゆいわんちゃんたちが、
「おとうちゃ~~ん、おとうちゃん、おなかすいたよ・・・・、さびしかったよ~~~~」って、
もう待ちくたびれた様子でキュウ・キュウ・キューと甘えてすり寄ってきたのです。
後で、ごはん炊いてやるからな~と、やさしく話しかけるソテアレンさん!
わんちゃんたちも安心したかのように静かに寝入っていました。
そして、途中で買った、カエルの串焼きを頂き、バゴン村を後に、博物館に直行。
館内にあるショップが何やら物々しい雰囲気。
えっ~!何事??
ショップ内のペンキ塗りを、アユンちゃんとハンナさんが二人で、 ルンルン鼻歌交じりにやってたのです。
なかなか慣れた手つき!
ショップをよりきれいにしようと奮闘中。
アユンちゃん、いつもとは違って私服姿で、お顔や手や足にペンキ塗っていました。
そして、もう一つの出来事として、ビルさんへのインタビュー形式で、
アキラさんと博物館のPR映像製作のための録画取りをやってました。
そして、本日のお客様です
森さん、・・・・長野県蓼科市ご出身で、日本にいるのは年の3分の1位とのこと。
いろんな国、あちこち回ってるけど、いろんなことわかってくると、
今インドシナがいちばん面白とのこと。
伊藤さん・・・・・ 静岡出身で、空港でウロウロしてたら、森さんに拾ってもらいました。
「一緒に来たわけではないのですが、 お世話になってます。」とのこと。
大宮さんは宮城県の方で、エクアドルの首都キトご出身のフォンセカ・ホアンさんとお二人でご来館。
フォンセカさんは、日本に6年在住だそうで、とっても日本語がお上手。
皆さんとご一緒に聴いていただき、質問も沢山してくださったのです。
お仕事が決まって、今度エクアドルに帰ることになったそうで、帰国前にカンボジアにご旅行でいらしたそうです。
そしてそして、山本ケイゾーさんは、タイのバンコク在住の方で、フリーのニュース記者の方。
驚いたことに、なんと私が毎日新聞で博物館のガイドへの紹介記事も、WEB版でご覧いただいてたそうです。
カンボジアは3回目だそうですが、博物館へは今回が初めてで、
シェム・リアップの街から、自転車で約60分かけて来てくださいました。
実は、始めは山本さんお一人だけで説明を始めていたのですが、
タイミングぴったしで、他の方たちも次々と合流していただきまして、
みな様ご一緒に館内をご案内させていただくことができました。
約1時間半、館内を周りながら、それぞれの方たちとも楽しくお話しさせていただくことが出来、
ガイド最後の日に、実に実り多い一日でした。
山本さん、森さん、伊藤さん、大宮さん、そしてフォンセカ・ホアンさん、
長時間に亙ってお付き合いいただきましてありがとうございました。
たくさんのご質問もほんとに嬉しく思います。
そして、 本日の最後、
私のこの度のガイド期間最後のご案内をさせていただきましたのは、
水村志保さん・・・・・・埼玉県からお越しで、クバール・スピアン、 バンテアイ・スレイからの帰り道にお立ち寄り頂きました。
カンボジアの歴史上のこともご存じとのことで、 とても熱心に、途中ご質問も頂きながらご案内させていただくことができまして、ほんとうにありがとうございます。
25日にはバンコクに行かれるとのこと。
お気をつけて、そして実り多き旅となりますように。
そして、2015年11月20日(金)をもちまして、
私の約2か月間のボランティア・ガイドを終了させていただきます。
実に短い期間ではありましたが、今までにはない、 貴重なたくさんの素晴らしい出会いと、またとない経験をさせていただき ました。
何しろ、最初から最後まで、慣れないことや、不行き届きなことばかりで、
至らぬまま終わってしまうのはとても心苦しいのですが、
皆さんに頂いた大切な財産を全身に詰め込んで、
また新たにまい進したいと強く思っています。
思い起こせば、ほんとにあっという間の短い2か月ではありましたが、こちらに着いて早々に、
高熱を出して入院してしまったり、
大学の先生のお手伝いのために同行させてもらったバッタンバンでは、
大雨の中での歩行中に、バイクにはねられるということもありましたが、
すべてが大事に至らず、事なきを得ることが出来、何とか博物館に通うことが出来ました。
しかしながら、どういうわけか、私がいた期間、本当に日本人の方が少なくて、
待てど暮らせど来ぬ、いとしい”日本の方よ~~”・・・・と思い続ける時間の日々。
それにも反して、来る来るはの沢山の欧米の方々・・・・・・・・、
アジアの人だ!・・・・とダッシュし話しかけるも、大抵は香港からです、マレーシアです、シンガポールですよ・・・・
いっそほかの国の言葉でガイドが出来たら、どんなにいいだろうと思う日々もありましたが、
待ち時間に日本から持参したたくさんのカンボジアやインドシナ関連の本を読むことが出来ました。
また、いろんな国々の方たちとも楽しく話すことも出来たし、ハンモックでお客様を待っている、
ドライバーさんともいろんな話しが出来ました。
何度読んでもすぐに忘れてしまう老いたる頭に叩き込もうと、先代の大先輩である川ちゃんから頂いたマニュアルを、
何回も読み返しては、忘れてることに気がつく有様でもありました。
そして、博物館のスタッフである女性陣たちには、とっても仲良くしてもらいました。
ホントに楽しかったです。最後は涙の別れ・・・・・となってしまいました。
そして、ビルさん、ジルさん、ヨンさん、セダちゃん、アユンちゃん、チャディちゃん、
カリヤンちゃんとその子ども、チャットさん、また来るから・・・・・
多分またまた歳とってしまった私でしょうが、忘れないでくださいね。
そして最後になりますが、つたなくも何とも不十分な案内人ではありましたが、
このような出逢いをいただきましたアキラさんに、こころより感謝申し上げます。
お世話になりました。とても心残りではありますが、また次があることを信じて一度日本に戻ります。
そして、嬉しいおしらせです。
先代で大先輩である日本人応援団の代表の、
川広 肇さんが、来年1月末に、再びこの地に入りまして、博物館のガイドを再開される予定となっています。
皆様ありがとうございました。
今後とも、「アキラ 地雷博物館 日本人応援団」をよろしくお願い申し上げます。
2015年11月21日(土)
後藤朱実
お問い合わせはメールにてお願い致します(ryusaochibi@gmail.com)
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2015/11/21(土) 21:03:30
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