川ちゃんの「カンボジア生活日記」
「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。
一夜限りのスバエク・トム(大型影絵芝居)
4月10日(日)
今週の土曜、日曜は特に行事も無く、久し振りに部屋でのんびりと過ごせました。
「それなら博物館に行け」と仰るかも知れませんね。
そうです、博物館は年中無休なのですが、予約が入った時は除いて、私は一応基本的には土日は休むことにしているのです。
このブログを書くという仕事も有りますし、その他各種パソコン作業を始め、
「飲み」の誘いに即、対応しなければならないと言う非常に大事な理由も有ります。
もっとも、「飲み」の誘いに対してはどんなに忙しい時でも、即、対応しているのではありますが・・・
ガハハ
。
この国ではしょっちゅう停電が有りまして、今のアパートにはジェネレーター(発電機)も有りはしますが夜しか稼動しないので、日中に長時間停電しようものなら部屋に居ても何も出来ませんが、幸いこの土曜、日曜は停電も無く平穏な2日間でした。
そんな訳で
(ネタが無くて・・ああ、言ってしまった)
本日のブログには、大分前の事になりますが、3月23日に行われました「カンボジアの大型影絵芝居・スバエク・トム」について、書こうと思います。
頂いた資料によりますとスバエク・トムとは、カンボジアのシェムリアップ州に伝えられる伝統芸能で、「スバエク」は皮、「トム」は大きいと言う意味で、その名の通り牛皮を彫って作った大きな人形を遣い、ココナツの殻を燃やす炎を光にして影を映し出し、物語を演じるものです。
たまたま昼間に博物館に来て下さったお客様から、今晩、一夜限りのスバエク・トムが演じられると教えて頂き、親友のソテアレンとチャントリアを誘って見学に行った次第です。
演技をする前に、スバエクの神にお祈りを捧げます。
私は、「スバエク」の事は勿論知ってはいましたが、まだ一度も見た事はありませんでした。
初めてカンボジアを訪問した2010年のボランティアツアーの時、ツアーの日程に「スバエク見学」が組み込まれていたのですが、その直前に日焼けが高じた火傷で入院したものですから見ること叶わず、その後住んでいた3年間の間にも見る機会は何度か有ったのですが、結局一度も見れずにいました。
ですから、今回は本当に貴重な機会でした。
それも、観光客相手にホテルなどで通常行われているものは、「スバエク・トーイ」と言って小さな影絵芝居ですが、今回行われたのは大型影絵芝居であり、それも日本語字幕付きの特別公演であって、一生に一度見れるかどうか(日本で言うなら、人間国宝の坂東玉三郎の歌舞伎を生で見たようなものです)といったものでした。
告知が不十分だった事、また、公演が行われた場所も辺鄙な所だったので、見学者の中に在住日本人はホントに僅かしか居なくて、こうした貴重な体験が出来た数少ない日本人として、鼻高々です・・・ナンチャッテ。
本当は皆んな「そんなもん、もう何回も見たことあるワイ」と言っているかも知れませんが。
まあ何れにしても、貴重な体験であった事に間違いはありません。
1975年4月17日から1979年1月7日までの地獄のポルポト政権時代には、こういったものも当然禁止され、演者は大半が虐殺された訳でして、アプサラダンス同様、僅かに生き残った人達が何とか復活させた伝統芸能ですから、日本の能や狂言、歌舞伎と言ったもの以上に貴重な存在です。
昔「スバエク・トム」の一座に入門した事があり、現在は日本に住み大学で非常勤講師をしながらその保存、復興に尽力されている福富友子さんと言う方が、直接解説もして下さいました。
一緒に見学したソテアレンも、「今まで何度も見た事はあるが、今日のが一番良かった」と言っていました。
ココナツの殻を燃やして炎を作ります。
観客席
挨拶する福富友子さん
・・・と、これまで散々気を引いて参りましたが、肝心の内容については、私の拙い説明で折角のカンボジア伝統芸能の威厳に傷をつけてはいけませんので割愛させて頂きます。
気になった方は、ネットに詳しく解説されていますのでご覧になって下さいませ。
(こりゃ、ラクチン、ラクチン。ふっふっふ)
一緒に行ったソテアレンとチャントリア
カンボジアに再デビューしてまだ2ヶ月も経っていない3月23日に、こうした貴重な体験が出来たのも全ては
私の努力の賜物・・・イヤイヤ
、たまたま来館して下さったお客様からの情報、「アキラ地雷博物館」のお客様のお陰でした。
来館者の皆様、本当にありがとうございます。これからも、もっともっと多くのお客様にお越し頂き、色々と新鮮な情報を御提供頂けましたらこの上ない幸せです。
但し、土曜、日曜は極力外して頂けると有難いですが。
後継者募集中
お問い合わせは joyful57@hotmail.co.jp(川広)まで
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2016/04/10(日) 17:43:07
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