川ちゃんの「カンボジア生活日記」
「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。
「今、大変気懸かりな事」の続きの続き
5月29日(日)
鶏の玉子 10個で125円です。
今住んでるアパート(ゲストハウス)の斜向かいに、鶏卵だけを扱っている専門店があります。
カンボジアで玉子と言えばポンティアコーン(孵化寸前のあひるの玉子)が真っ先に思い浮かび、路上や市場で売られている玉子も大抵がポンティアコーンと思っていたので、前に住んでいた3年間で鶏卵を買った事は一度もありませんでした。
しかし、同じアパートの先輩である田島さんに教えて貰って、斜向かいの店で鶏卵10個を買った所、これがたったの1ドル500リエル(日本円にして125円位)。
つまり1個が12、3円です。
こんなに安くて栄養価の高い食べ物を放っておく手はありませんので、今はしょっちゅう買って来ては、茹で玉子にして食べています。
一度、生のまま玉子掛けご飯にして食べたのですが、お腹を壊す事はありませんでした。
しかし、周りのみんなが余りにも「生は止めとけ」と言うものですから、一応火を通す事にはしてますが。
さて、今回も前回、前々回に続き、夏の参院選について書きたいと思います。
前にも書きましたが、今回の参院選は日本の針路を決しかねない非常に重要な選挙です。
間違った選択をした場合には、お腹を壊す程度では済みませんよ。
食中毒で入院するどころか、下手をすれば命を落とす事になるかも知れません。
それ程重要な選挙だと言う事を認識して、皆さんもくれぐれも正しい選択をお願い致します。
私が正しい選択と考えますのは、自公を追い落とす事です。
そして、昨年成立した憲法違反の安保法制を廃止する事です。
安保法制は、これまでの歴代内閣が憲法違反だとして認めて来なかった集団的自衛権の行使容認を限定的とは言え認めた、憲法9条を蔑ろにし、戦後の平和路線を踏みにじる許し難い悪法です。
本来この法律を通す為には、憲法改正を行った後でなければならない所を、まだ憲法改正の発議をするには時期尚早と分かると、次には憲法96条を変更して改正発議の要件を緩和しようとするのですが、それも時間が掛かると分かると、最後には解釈の変更を閣議決定するという姑息極まりない手を使って、多くの国民や憲法学者が反対する中、数の力によって押し切ったのです。
しかも、従来集団的自衛権の行使容認は憲法違反との立場を取って来た内閣法制局長官も、自分の息の掛かった人間に首を挿げ替えて。
こんな暴挙が許されるなら、もう何だって有りです。
民主主義もへったくれも有ったものではありません。
この法案を強行採決する去年9月の参院特別委員会の模様をテレビで見た人も多いと思います。
カンボジアでは残念ながら国会中継は放映されていませんが、私はこの時まだ日本に居たのでテレビでしっかり見ました。
動議でもって議員の発言時間を大幅に制限した上で、最後は議長席を与党議員(それも、この特別委員会とは関係の無い議員だったそうです)が取り囲んでしっかり防御して野党議員の抗議を食い止め、その上で採決文を読み上げた様ですが、勿論議長が何を言っているかなんて全く聞き取れません。しかし、与党席では合図を送る人が居て議員の何人かが起立し、法案が成立したという事になりました。
こんな茶番劇は、もう日本の汚点以外の何物でもありません。
北朝鮮や中国から「日本だって我々と同じじゃないか。民主国家なんて聞いて呆れる。独裁国家じゃないか」と言われても、反論出来ません。
世界中に、日本の民主主義ってこの程度のものだったのかと言う、大きな恥を晒してしまいました。
この様に成立過程にも大きな問題が有りましたが、勿論法律の中身が大問題です。
この法律は、日本が直接的には武力攻撃を受けていないにも関わらず、他国を守る為に外国まで出て行って戦闘行為を行うと言う戦争法です。
憲法9条は、はっきりと国際紛争を解決する手段としての武力の行使を永久に放棄すると謳っていますが、この法律はそれに完全に違反しています。
政府はあくまで戦争の抑止の為であって、戦争をする気など毛頭無いと言いますが、口先に騙されてはいけません。
真意を汲み取る必要が有ります。
政権がこれまでやって来た事を見れば、一目瞭然です。
2014年4月に武器輸出三原則を大幅に見直し、今や日本は武器を輸出する国となっています。
こないだオーストラリアへの潜水艦の売り込みは失敗に終わりましたが、国際防衛見本市には日本製の武器を展示し、外国への売り込みに躍起となっていますし、防衛予算は年々上がる一方です。
嘗ては防衛費GNPの1パーセント枠と言うのが有りましたが、いつの間にかそんな枠は取り払われてしまっていて、防衛費の伸びは他の予算の中で突出しています。
自民党の憲法改正草案では、自衛隊を国防軍と改名し、完全に軍隊にしようとしています。
この様に、安倍政権が推し進めている政策は、戦争を無くする方向では無く、戦争が起こった場合には止むを得ないので、出来るだけ被害を少なくする為に相手の軍備以上の軍備を供えておこうとするものです。
もし、戦争が起こった場合、前線に立たされるのは一般国民である我々や我々の子孫であり、こうした政権中枢或いは財界の要人、一部の特権階級の人達は、痛くも痒くも無い所か、戦争によって利益を得る所も必ず出て来るのです。
アフガンやイラク、シリアの状況を見るまでも無く、戦争の犠牲者は常に貧しき市井の人々なのです。
大岡昇平が『野火』の中で書いていますが、「・・・新聞紙の報道は、私の最も欲しないこと、つまり戦争をさせようとしているらしい。現代の戦争を操る少数の紳士諸君はそれが利益なのだから別として、再び彼等に欺されたいらしい人達を私は理解出来ない。恐らく彼等は私が比島の山中で遇ったような目に遇うほかはあるまい。その時彼等は思い知るであろう。戦争を知らない人間は、半分は子供である」と。
戦争が起こってからではもう遅いのです。
貴方が、特権階級では無い一般の人なら、彼等に騙される事なく、この安保法制廃止の為に行動すべきです。
政府は、「徴兵制など出来る訳が無い、憲法で禁止しているから」と言いますが、その憲法の解釈を変更して平気な連中が、よく言うよと思いますが、徴兵制を敷かなくても、アメリカを見れば分かる様に、貧しい人達が、生活の為に止むを得ず入隊を志願するのです。
今の日本では、未来に希望を失った貧しい若者達がどんどん増えていますから、わざわざ徴兵制を敷かなくても兵隊は集まるでしょう。
そして、その人達が真っ先に犠牲者となるのです。
ああ、ヤバイ。腹が痛くなって来たのでもう止めます。
昼に食った茹で玉子が悪かったのかなあ。見た目は綺麗だったんだけど、腐っていたのかなあ。
皆さん方も、安倍さんの上手い言葉や見た目に騙されず、本音を汲み取って下さいね。
そうでないと、食中毒位では済まない事になってしまいますよ。
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お問い合わせは joyful57@hotmail.co.jp(川広)まで
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2016/05/29(日) 21:10:04
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