プノン・クーレンに有る黄金の涅槃像・プレアアントン11月18日(日)
今、私はしつこい風邪でダウン。これは恐らく
「リンガのたたり」です。
会う人ごとに「千本リンガ」の悪口を触れ回っていたので。
今月の8日、私がカンボジア人の中で最も信頼しているガイドのソテアレンに誘われて、彼の恋人のチェントリアン、同僚のメインと4人で「プノン・クーレン」に行って参りました。
「プノン・クーレン」のプノンは山、クーレンはライチの事で、ここはライチが一杯生っている山なので「プノン・クーレン」と名付けられたそうです。
9世紀初頭、ジャヤバルマン2世が宗主国であったジャワからアンコール王国独立を宣言した聖なる山で、アンコール王朝発祥の地とも言われ、現在でも信仰の場であり、カンボジア全土から多くの人が参詣するそうです。
前々々回に紹介した「スピアン・コンポンクディ」同様、カンボジアの観光スポット、名所旧跡として、地元の人だけでなく観光客にも非常に人気の高い場所です。
朝6時半に2台のバイクに分乗してホテルを出発。プロダック村で朝食を摂り、「アキラ地雷博物館」の前を通り過ぎて、バンテアイスレイ遺跡の先をアンロンベン方向に進み、「プノン・クーレン」の麓の入口に到着したのがちょうど午前8時でした。
ここまでの道もかなりの悪路で、赤土の砂埃で服やバッグは赤く染まり、穴ぼこだらけの道に大きくバウンドしながらやっとの思いで辿り着きました。
しかしこの先の道は更に過酷な山道。二輪車でもモトクロス用のバイクでないと無理だろうと言うオフロードを我がホンダ100ccバイクでもって登って行きました。但し運転はメインに交代。こんな道、私には到底無理。
張り出した木の根や砂利、堆積した枯れ葉、朽ち果てた枯れ木に行く手を阻まれながら、デコボコだらけの道を器用に右に左にハンドルを捌き、二人乗りながらバランスを崩して転ぶ事無く、寺の入り口に辿り着きました。
この時私は、後部座席の方が運転するより遥かにキツイ事を始めて知りました。もう尻が痛いったらありゃしない。
終いにはお尻の皮がズル剥けでした。ソテアレンに「
ケガ無いか」と聞かれ
、「頭にはケガナイが、尻にはケガアル」と答えました。
誰が毛が無いネン。ソテアレンによれば、「プノン・クーレン」はシェムリアップ一高い山だそうで、アンコールワットやトムの築造の折、ここの石を切り出し、舟や筏、象の背に乗せて運んだそうです。確かに凄い岩山で、あちこちにゴツゴツした巨岩が転がっています。
寺に参り、有名な金色の涅槃像・プレアアントンを拝み、それから象や亀に見立てられた自然の岩や、お釈迦様の指の跡と言われる岩穴、青ヘビ、白ヘビの彫刻が彫られた岩、1000年の井戸などを見学。
その後更にウロウロ探し回りながら、これまで以上に到底バイクでは無理と思われる道無き道を走って、コウモリの棲む洞窟、そして巨大な象や獅子の彫刻を見学。ここまで来るのは本当に至難の業でした。しかし西洋人が先に来ていました。歩いて登ったのでしょう。
静寂の中にキーンと言う甲高いセミの声がこだまし、そこに巨岩で出来た1頭の象と4頭の獅子が佇んでいます。まさに悠久の歴史のロマンがそこに有りました。
しかし帰ってからガイドブックで調べると、これは2頭の獅子に加えてカエルと牛の像だった様です。
ホントにカエル?
ヘーソーな(い)の と言ったところですが、何れにしても帰ってから調べるので無く、行く前にちゃんと調べておけって話です。
この後は下へ降りて、瀧の有る川の側に設けられた休憩所で昼食。そして美しい瀧の見学。大勢の観光客と一緒に水しぶきを浴びながら、落差20メートルの二段の瀧を見学しました。
その場を15時前に離れ、遂に次に向ったのが朝から「まだなの?」、「次なの?」と喚き回っていた超お楽しみスポット「千本リンガ」。
リンガとはズバリ男性器の象徴。
日本でも全国あちこちのお寺や神社に子宝祈願の為の男性器、女性器のシンボルが安置されています。子孫繁栄は人類の、いえ万物の永遠のテーマですから、それを願う信仰は世界共通です。カンボジアにもそれがあるのは当たり前です。
しか~し・・・。 「千本リンガ」と銘打っているので、わたしゃてっきり1000本の例のものが川の中じゅうに屹立しているものと思っていました。
壮観な巨大オブジェ、それも他を圧する数のそれがそこら中におっ立っている光景を想像していました。しかし実際は川の底に微かに丸い円筒の先が覗いているだけ。
何じゃ、こりゃ! (久々に松田優作に登場願いました)何が千本リンガじゃ。
リンダ困っちゃう。昔読んだガイドブックに、「一見の価値有り」って書いていましたやん。
何処か場所を間違えているのではないかと思った位でしたが、後で聞くとやっぱりここだった様です。期待が大きかっただけに、もうガンガンに打ちのめされました。
そんな訳で、会う人みんなに「千本リンガ」の悪口を言い回っていたら、バチが当たって風邪を引いてしまいました。
リンガ恐るべし。
プノン・クーレンの麓の入り口
ヴィシュヌ神の前で
お寺のリンガ
象岩の前で
千年の井戸の前で
こんな道を
巨大な象の彫刻の前で
獅子の彫刻の前で
お昼ごはん
瀧の前のオッサン
瀧の前のソテアレンとチェントリアン
聖水で身を清めるメイン
千本リンガ・・・ううっ、分らん。
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- 2012/11/18(日) 10:39:46|
- 旅行、探検ネタ
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