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川ちゃんの「カンボジア生活日記」

「アキラ地雷博物館」でのボランティア活動の中で出会った人々のことや、日々の可笑しくも楽しいカンボジア生活を綴っていきたいと思います。

痛かった「クル・クマエ」

2月10日(日)

前回、湿布療法の「クル・クマエ」について書きましたが、今回は指圧の「クル・クマエ」の登場です。
 一昨年膝が痛くて歩けなくなった事がありましたが、その折に罹ったのがこの指圧の「クル・クマエ」でした。
日頃からお世話になっているある在住日本人の方から以前、「身体に触るだけで寝たきりだった人が歩ける様になったりして評判になり、今やプノンペンからでも患者が押し掛ける程の凄腕の伝統治療士が居る」と聞かされた事があり、藁をもすがる思いでその日本人の方に電話すると、「自分も今治療を受けていて、今日はダメだけど、明日なら連れて行ってあげる」と言われ、痛くて堪らなかったのですが一日ガマンして、翌日トゥクトゥクで付いて行きました。
しかし何とその日は、カンボジアで月に4日ある「仏日(トゥガイ・セル)」だった為、治療費を全て寄進している程の熱心な仏教徒であるその「クル・クマエ」は、早朝からお寺に参拝していて一日中戻らないとの事でした。
オーマイガー! 
足が痛い上に更に頭をこん棒で殴られた思いでしたが、仕方ないので引き上げ、翌日出直して来る事に致しました。

この間激痛に夜も眠れず、食事もまともに摂っていませんでした。
部屋から出て階段を降りるのも、トゥクトゥクに乗り込むのも自分一人では出来ずに、何人かの肩を借りなければならない状態でした。

2日間の苦痛と空腹にじっと耐え、3日目の朝やっとその目指す「クル・クマエ」に出会う事が出来ました。
しかし早朝5時に予約していたトゥクトゥクがダブルブッキングで来なくて、6時に別のトゥクトゥクドライバーの運転でその「クル・クマエ」の所に着いたのですが、余りの人気者ゆえもうその時間には患者が8人位来ていて、紹介してくれた日本人の方も手首の治療を受ける為にその中に居ました。
もう少し早く着いていたらと予約をドタキャンしたトゥクトゥクドライバーを恨みながら、順番を待つ間も痛くて堪らず、同じ姿勢が取れずに寝たり起きたりしていました。
8時になってやっと私の順番が来たのですが、何とそのクメール人でごく普通のお婆さんである「クル・クマエ」が言う事に、「わたしゃこれから朝食タイム!」・・・(勿論日本語で言った訳ではありませんで、通訳してくれたクメール人に教えて貰いました)
オーマイガー!
「わたしゃこの間激痛タイム!」・・・
またしても頭をこん棒で殴られた思いでしたが、もうここまで来たら耐えるしかありません。

そして遂に待ちに待ったその「クル・クマエ」お婆さんに身体を触られ楽になると思った瞬間上がる叫び声。
「ギャー、止めてくれ~」。私の口から漏れた心からの叫び声でした。
そのお婆さん「クル・クマエ」はどうやら指圧師の様で、サイババか何かの様に手を当てただけで気を発して痛みを取り除く魔術師を想像していた私の期待は大きく裏切られるところとなりました。その指圧は恐らく、ツボを刺激するので普通の状態の人であっても痛いと思われるのですが、私に至っては激痛でもんどり打っている箇所を更に刺激されるので、痛いなんて生易しいものではありません。
「わたしゃ今度は悶絶タイム!」・・・
これまで献血も100回以上していて注射とかは案外平気な私なので、どちらかと言うと痛みには強いと思っていましたがとんでもない。
恥も外聞も捨てて「ギャー、グオー、ストップ、ストップ」と叫んでいましたら、回りの客は声を立てて笑っています。
「テメエラ、殺シタロカ」
『てなもんや三度傘』の藤田まことじゃないけれど「どたま(頭)かち割ってストローで血ぃ吸うたろか」
「鼻の穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか」
と思いました。
ウソです。そんな事考える余裕も有りません。頭の中は真っ白です。
これも後から考えた事ですが、プノンペンの「トゥスレン博物館」に行った時数々の拷問シーンを描いた絵の中に、やっとこで生爪を剥がすものや、ペンチで乳首を引き千切るものがありましたが、あんな事をされたら私だったらある事無い事何でも喋り早く楽になりたいと思ったでしょう。
痛みと言うものが如何に恐ろしいかつくづく思い知らされました。
その点、戦前の戦争反対者などが、拷問に耐えながら非転向を貫いたと言うのは本当に凄いなあと改めて思いました。
もう一つ、2人以上子供を産んだ女性も立派です。1人目で出産の痛みは分かっているのに、その痛みを乗り越えて2人目、3人目を出産するのは並大抵では有りません。やっぱり女性は強いなあ。

話を元に戻しますが、あんまり痛がるものですからさすがの「クル・クマエ」お婆さんも、「1回ではダメなのでもう一度夕方4時に来てくれ」と言い、その場は引き上げる事になりました。しかし一向に良くなっていません。
ホテルの部屋に帰ってよくよく考えましたが、「もう一回くらいでは痛みが無くなるとは思えない、あと何回もこんな痛い治療は耐えられない」との結論に達し、4時に迎えにやって来たトゥクトゥクのドライバーに、行き先を変更してある病院に連れて行って来れと告げました。
ここはその前年、日焼けによる火傷の時入院した病院です。高いのは分かっていますが、この痛みは金には換えられません。
夕方病院で診察を受け、そのまま入院し、退院したのは2日後の昼。その間ずっと痛み止めやら解熱剤、腫れを抑えるなどの点滴を受けました。
お陰で、それまでの痛みは何だったのかと言う位に病院に入って直ぐに治まり順調に回復しました。
しか~し、退院する時の請求額を見てビックリ仰天、目が点に。
ナ、ナ、ナント1432ドル。私の生活費2か月分超が吹っ飛んだ~。

これが最初の「クル・クマエ」との出会いの顛末ですが、決してこの「クル・クマエ」お婆さんを否定するものでは有りません。私が罹った時の状態が悪かったのであり、他の症状であれば恐らく絶大な効果を発揮した事でしょう。現に患者が引きも切らないのですから。
「クル・クマエ」万歳!

今回はそれどころでは無かったので、掲載する写真が有りません事お許し下さい。


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  1. 2013/02/10(日) 11:53:37|
  2. 病気ネタ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

海外に生活すると、やはり時には日本のことが懐かしくなりますね。ちなみに、海外で日本のアニメや番組などを見たいとき、www.tv-rec.comをお薦めいたします。どこでもいつでも見られます。画質がいいし、とても便利です。
  1. 2013/02/11(月) 22:34:15 |
  2. URL |
  3. 藤井 #2x.LPFvg
  4. [ 編集 ]

返信

藤井様、貴重な情報有難うございました。
参考にさせて頂きます。
仰るとおり、時には日本の民放番組も見たくなりますので。
  1. 2013/02/12(火) 03:28:19 |
  2. URL |
  3. 川ちゃん又の名をジョリー #chUQYzFk
  4. [ 編集 ]

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