
3月17日(日)
昨日「IKTT伝統の森」で、第11回蚕祭り前夜祭が開かれましたので、鬼一二三先生、古川さん、氏本さんと言った在住日本人、それに春休みを利用して一二三教室に勉強に来ている女子大生の子と5人で行って来ました。
「IKTT伝統の森」はスタディツアーの訪問コースにもなっていますので、博物館を訪れてくれたツアー客が博物館の後よく訪れるのですが、この日も前日博物館に来てくれた団体が来ているのに出会いました。その他にも大勢の日本人客やカンボジア人客が参加していました。
蚕祭りとは「IKTT伝統の森」主宰者の森本喜久男氏が、伝統的な絹織物を作る基となる素材の「お蚕様」を供養する為に2003年から毎年開催しているお祭りです。
昨日の前夜祭では来賓挨拶に始まって、アプサラダンス奉納、IKTTで織った布を纏ってのファッションショー、そして夕食の後、子供たちによるダンシング、在住日本人バンド「MILO」による生演奏が行われました。
今回は、カンボジア王室のプリンセスも来賓としてお出でになられていました。
そして今日は、お坊さんを招いての蚕供養の儀式が執り行われていると思います。
森本喜久男氏(65歳)はアキラ氏とも親交が有り、私が始めてお会いしたのは昨年2月の、アキラ氏の亡くなった奥さん・ワットさんの法事の席でした。
この方は元々京都の手描き友禅職人で、タイでカンボジア絣の絹織物に出合った事をきっかけに、1995年からカンボジアに住み着いて、初めプノンペンに、その後移転してシェムリアップに「クメール伝統織物研究所」を立ち上げ、また2003年には「伝統の森プロジェクト」を開始して、カンボジアの伝統的な絹織物の復興と人材の育成活動に尽くしている人です。
カンボジアでは、アンコール王朝時代から脈々と受け継がれて来た、世界に誇るクメール絹絣が有って、その織物技術は母から娘へと代々引き継がれて来たのですが、1975年からのポルポト政権時代に行われた、それまでの文化・文明の破壊活動によって、絹絣の文化も例外ではなく、根絶やしにされました。
その復活に力を注ぐのが、この森本氏です。
「クメール伝統織物研究所」に約300人の女性を集め、技術指導をし、将来的な自活を目指しています。
また「伝統の森」では、桑の木を育て、蚕を飼い、天然染料を作り、糸を紡ぐといった一環生産工程を実践し、一つのモデル村を形成しています。
ここには雇用が生まれ、人々は貧しい暮らしから解放されるのです。
また品質には妥協を許さず、高度な技術の維持発展にも力を注いでいます。
この日の前夜祭のメインイベントであるファッションショーに登場した、「伝統の森」の村人達は、大人も子供もみんな活き活きとした表情で自信に溢れ、自分達が作った製品に誇りを持っていました。
森本さんのこれまでの取り組みの成果が結集したファッションショーでした。
ここにも輝ける日本人がいました。
森本氏とプリンセス
蚕と桑の葉 繭玉
繭玉から糸を紡ぐ 糸紡ぎ
紡いだ絹糸 布織り
来賓席 挨拶する森本氏
アプサラダンス アプサラダンス2
少女のアプサラダンス アプサラダンス3
ファッションショー 見学者の子供たち
クメール絣の布 ファッションショーでの森本氏の挨拶
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- 2013/03/17(日) 10:49:48|
- 人物紹介
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| トラックバック:0
-
| コメント:2
一二三先生からおさそいをいただいたのですが、予定が重なっていて断念しました。川広さんも行かれたんですね!
- 2013/03/18(月) 08:29:12 |
- URL |
- 窪田 #-
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窪田さん、帰国後も元気でご活躍のご様子何よりです。
中川さんと言うのはあの女子大生ですかね?名前は知りませんでした。ホントに狭い世界で、みんな何処かで繋がっています。
貴方とも知り合えて本当に良かったです。
今後とも何卒宜しくお願い致しますね。
- 2013/03/21(木) 23:03:12 |
- URL |
- 川ちゃん又の名をジョリー #chUQYzFk
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